記録的な猛暑で牛が「夏バテ」して搾乳量が減り、本州より南で牛乳が不足する懸念が出ている。9月には全国的に学校給食が再開して需要が増える。乳牛の数が減り続けている影響も大きい。余力のある北海道と本州を結ぶ生乳運搬船「ほくれん丸」が、綱渡りの供給を支えている。
8月下旬、北海道釧路市の釧路港。岸壁に停泊中のほくれん丸(全長173メートル)に、搾りたての生乳が入った専用タンク(17トン)約40台が積み込まれていた。20時間かけて茨城・日立港に運ばれ、関東地方の乳業メーカーの工場で殺菌処理されて牛乳になる。
北海道の生乳生産量は全国の半数超を占める。ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)では、ほくれん丸以外に一般の高速フェリーも使い、関西向けに生乳を運んでいる。7月の北海道外への合計の輸送量は前年より13%増えた。全国で学校給食が再開する9月は、さらに拡大する見通しだ。
8月下旬、北海道釧路市の釧路港。岸壁に停泊中のほくれん丸(全長173メートル)に、搾りたての生乳が入った専用タンク(17トン)約40台が積み込まれていた。20時間かけて茨城・日立港に運ばれ、関東地方の乳業メーカーの工場で殺菌処理されて牛乳になる。
北海道の生乳生産量は全国の半数超を占める。ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)では、ほくれん丸以外に一般の高速フェリーも使い、関西向けに生乳を運んでいる。7月の北海道外への合計の輸送量は前年より13%増えた。全国で学校給食が再開する9月は、さらに拡大する見通しだ。