川崎市で昨年6月、「友人を守れなかった」と遺書を残し、自殺した中学3年篠原真矢君=当時(14)=が通っていた同市多摩区の中学校で9日卒業式が行われ、両親らが出席した。最後に真矢君の名前が呼ばれ、高校3年の兄(17)が代理で卒業証書を受け取った。
卒業式の後、父親(46)は真矢君が通っていたクラスで「つらい思いをするほど優しく強くなれる。弱い子がいたら寄り添ってほしい」と話したという。母親(44)は取材に「真矢のことを大人になっても覚えていて」と声を詰まらせ、兄は「本当は真矢が受け取るものなのに」と悲しみを新たにしていた。同級生らは、真矢君の遺影と一緒に卒業写真を撮ったという。
両親は「真矢が生きていた事実を忘れないでほしい」と、真矢君の実名報道を希望した。
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