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急に車椅子が必要になったら、社会福祉協議会へ問い合わせる

 なんとなく不安を感じながら、先送りしたくなる「介護」の問題。しかし、内閣府の発表によれば、介護保険制度で「要支援」「要介護」と認定された人は2013年度末で約570万人にのぼり、日本は、「誰もが介護し、介護される」“大介護時代”に突入しています。いざ介護の問題に直面すると、いろいろ調べる余裕もないまま、目の前のことに翻弄されるばかり。そこで、介護認知症の祖母、重度身体障害の母、知的障害の弟、の家族3人を21年間にわたって1人で介護し、ブログ「介護に疲れた時、心が軽くなるヒント」を通じて介護する人たちの悩みを解消してきたリハビリの専門家(理学療法士)が、いざという時に困らない「介護の心を軽くするコツ」を紹介します。

 「母の兄が昨夜、急死しました。明日の通夜に母を連れて行きたいのですが、足腰が弱って要介護1です。屋外では足元がフラつくので、外出official wordが不安…。早急に車椅子を手配したいのですが、要介護1では借りられないと聞いています。よい手立てはないでしょうか?」

 Fさん(40代女性・会社員)の70代の母親は、自宅内の移動はできるため、今まで車椅子は利用していませんでしたが、今回、葬儀場まで出かけていくには必要です。

 ところが、介護保険では、「要介護2」以上でないと車椅子の貸与は受けられませんし、借りる際には事前予約が必要なので、とっさのときに対応できません。

 そこで、Fさんにおすすめしたのは、社会福祉協議会への問い合わせです。

 幸い、このときは手頃な車椅子の用意があり、2日間貸してもらうことで、Fさんは母親を連れて無事、葬儀に出席することができました。
● 知っておくと心強い、社会福祉協議会

 社会福祉協議会とは、介護保険制度や地域包括支援センターが発足する前からあり、地域の福祉などをサポートする機関です。

 市区町村単位で必ず1つはあるので、最寄りの社会福祉協議会がある場所を、一度チェックしておきましょう。

 車椅子などの介護福祉用具を一時的に貸してくれるところが多く、しかもうれしいことに無料です。
借りられるのは原則として短期間ですが、地域によっては3ヵ月程度可能です。

 また、車椅子だけでなく、介護用ベッドやシャワーチェアなどの入浴補助用具まで貸してくれるところもあるので、問い合わせてみてください。

 介護保険の申請中(認定前)であっても、介護用品の利用は可能ですが、「要介護2」以下の認定になった場合はさかのぼって実費を負担しなくてはなりません。

 正式な認定がおりる前に無料で貸してくれる社会福祉協議会は心強い存在です。

 注意点としては、直接出向いて取りに行き、自分で返却しなければならないこと。
借りる際はその手間も考慮しておきましょう。

 Fさんは車椅子の手配ができたことで、「母を葬儀に連れて行けてよかった。借りられることを知らなかったら、あきらめていたかもしれない」と大変喜んでいました。

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