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「高齢者ドライバー」が抱える3大リスク

自分もいつの間にか歳をとるように、親も気付けば“高齢者”。若い頃と変わらずにハンドルを握ってしまってはいませんか? そこで今回は、警察庁のデータを参考に、自動車学校のインストラクターへの取材もまじえて“高齢者ドライバー”が抱える3大リスクについてご紹介していきます。親にいつまで運転させようか……お悩みの方、必見です!

交通死亡事故件数が一番多い年代は?

運転免許保持者10万人あたりの交通死亡事故件数を年齢別でみてみましょう。どの年代が一番多いと思いますか?
免許を取得したばかりの若者の事故が多いようなイメージがありますが、実は一番多いのが75歳以上。それに次いで16〜24歳、次に70〜74歳となります。高齢者の交通死亡事故件数がいかに多いかが、結果から読み取れます。
高齢運転者の交通事故の違反内容としては、
・交差点等での事故が多いこと
が特徴として挙げられています。“赤信号の見落とし”をはじめ、“信号停止中の車両に衝突”といったケースもあるようです。
また、事故を起こしてから認知症との診断を受ける場合もあり、「自分の親は大丈夫!」と無責任に笑ってはいられないのが現実です。
なぜ高齢になると、そのような事故を起こしてしまうのでしょうか? 次に、“高齢者ドライバー”が抱える3大リスクについてお伝えします。

リスク1:気付かぬうちに“視野”が狭まっている…

加齢に伴って、今までと同じように運転をしていたとしても“視野は狭くなっていく”とされています。自動車学校でインストラクター歴40年になる男性はこう語ります。
「人間は加齢からは逃れられません。徐々に視野が狭くなってしまうのは事実で、高齢者講習などでも視野の狭さが気になるところです。
ただ単に視野が狭くなるだけではなく、日中と薄暮時(薄暗いとき)といったように、明るさによっても視野がより狭くなるというリスクもあります」
自分では意識していなくても、加齢によって視野が狭くなってしまうことをまずは親に理解してもらう必要があります。

視力そのものの低下もケアすべき

また、視力そのものが低下していないか調べる必要があり、視力が下がっている場合にはしっかりと眼鏡を用意しなければなりません。眼科へ行けば視力検査を行えますので、親には定期的に視力検査を勧めたいところです。
また、出かける時間帯にも気を配るように言っておく必要があります。朝早くや夕方といったように薄暗い時間帯や夜のように暗い時間帯は避け、日中の運転に留めておくようにしてもらいましょう。

リスク2:とっさの反応“記憶力・判断力”の低下

75歳を過ぎても運転免許証を保持している場合、ドライバーは高齢者講習の前に認知機能検査を受けなければなりません。
“認知機能検査”とは警察庁によると「記憶力や判断力を測定する検査」であるとされ、わたしたち世代にとってはとても簡単に感じる問題が出題されます。
検査実施の年月日や曜日、時計を用いた時間の質問、イラストを記憶してヒントを元に回答する、といった様なものです。
検査終了後は採点が行われ、点数によって「記憶力・判断力が低くなっている方」「少し低くなっている方」「心配のない方」と3種類の判定が行われるとのこと。

記憶力・判断力の低下の危険とは

高齢になるにつれ記憶力も判断力も低下してしまうことによる危険とは、具体的にどんなものなのでしょうか? インストラクターの男性によると、
「単純なことなんですけど、歩行者信号が点滅していたらもうすぐ車道も黄色になり赤になる。一目みて自然とそういう予測ができたはずなのに、その判断ができなくなるんですよ。
そして急に赤になったと思って慌ててブレーキを踏む。周囲の車はびっくりしますよね。とっさに反応できなくなっているんです」
認知機能検査の結果は、その検査会場内ですぐに書面で通知されます。親の結果を確認し、運転免許をどうすべきか一緒に相談するよい機会でしょう。

リスク3:今までの経験からの“運転スキルの過信”

そして、インストラクター男性が一番危険だと話すのが“過信”です。長年ハンドルを握ってきたという経験が、「自分は事故など起こさない」という自信につながっているといいます。
“自分は大丈夫”という過信は、ついスピードを出し過ぎたり、注意力散漫になってしまったりすることにつながります。
常に“いつ事故に巻き込まれるかわからない”と考えながら、慎重に運転するように親には話しておきたいですね」
ニュースで「アクセルとブレーキを踏み間違えた」といった事故が報じられたとき、「まさかそんなことが」と思うのではなく、自分の親にも「気を付けないとダメだよ」と言う心がけが必要なのですね。

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