[ カテゴリー:222掲示板 ]

糸魚川復興応援きっぷで行こう えちごトキめき鉄道沿線の旅

【もっと!鉄道旅】
 新潟県西部を走る「えちごトキめき鉄道」。2015年3月の北陸新幹線金沢開業にあわせて誕生した第三セクターの鉄道で、妙高高原―直江津―市振間(約97キロ)を結ぶ。

 同社では、沿線の糸魚川市で昨年12月に起きた大規模火災の復興を支援する趣旨で、えちごトキめき鉄道全線が一日乗り降り自由となる「がんばろう糸魚川!復興応援フリーきっぷ」を今年1月7日から発売している。期間は3月31日まで。売り上げの一部は、糸魚川市に寄付される。

 そのフリーきっぷを利用してめぐる沿線の見どころなどを紹介する。

 えちごトキめき鉄道の路線は二つ。一つは旧JR信越線の妙高高原―直江津間(約38キロ)の「妙高はねうまライン」、もう一つは旧JR北陸線の直江津―市振間(約59キロ)の「日本海ひすいライン」で、沿線の特徴をもとにした路線愛称が設定されている。妙高はねうまラインは、妙高山をはじめとする山々の景色が見どころ。春夏秋冬それぞれの美観が楽しめ、春には妙高山の中腹に、「跳ね馬」と呼ばれる雪形が現われ、季節の風物詩となっている。同路線の愛称の由来でもある。

 妙高はねうまラインには、山間地ならではの「スイッチバック」が体験できる二本木駅、JR信越線に直通する特急「しらゆき」が発着する新井駅、北陸新幹線と接続する上越妙高駅、高田藩の城下町として栄えた上越市高田地区の中心にある高田駅がある。高田駅からは、「雁木通り」や日本三大夜桜で知られる高田公園などにアクセスできる。

 日本海ひすいラインは、その名の通り、日本海沿いを走る路線で、深緑色の宝石「翡翠」(ひすい)が沿線地域の特産であることから、愛称に用いた。海岸で採れるひすいは、山岳地域から川を伝って運ばれたもので、姫川と青海川がその主な河川。日本海ひすいラインの駅から行ける海岸では、青海駅からの青海海岸、糸魚川駅からの糸魚川海岸がそれぞれひすいが見られることで知られる。

 駅の北側で大火のあった糸魚川駅は、北陸新幹線、JR大糸線と接続。古くから交通の要衝で、大正期から続く歴史あるレンガ造りの車庫があった。この車庫は一部が保存され、同駅南側にモニュメントとして再建。観光案内所などがある「糸魚川ジオステーション ジオパル」として開設されている。同所には、かつて大糸線で活躍したキハ52形車両が保存され、人気を集めている。大型の鉄道模型ジオラマも設置され、模型の運転体験もできる。

 日本海ひすいラインの見どころの一つに、能生―名立間にある全長11キロの頸城(くびき)トンネルと、同トンネルの中間にある筒石駅がある。筒石駅はトンネル内にあり、地上とは300段近い階段で結ばれている。エスカレーターやエレベーターはない。

 同線で日本海に近い駅はいくつかあるが、親不知(おやしらず)駅からは、断崖絶壁の景観を眺めることができる。「親不知」は、「子不知」(こしらず)とあわせてエリアの総称として使われ、日本海ひすいラインの親不知―市振間が親不知、親不知―青海間が子不知に相応する。一帯はかつて通行の難所で、波打ち際を駆け抜ける際に親は子を忘れ、子は親を顧みる余裕がなかったというのが、そのいわれの一つとされている。

 市振駅から行ける市振海岸も名所の一つ。また、市振は、親不知・子不知の西にあたる宿場町として栄え、関所跡など、その名残が今も残っている。

 フリーきっぷの有効区間は、市振駅まで。日本海ひすいラインの定期列車は、この先の県境を越えて、あいの風とやま鉄道線の泊駅まで直通するが、同きっぷでは、市振―泊間では使えないので注意が必要だ。

 えちごトキめき鉄道では、定期列車のほかに、リゾート列車「雪月花」が運行している。車内では飲食物が提供され、糸魚川の老舗料亭「鶴来屋」による和食メニューもある。鶴来屋は、先の大火で店舗が焼失してしまったものの、仮設調理場を開き、メニューの提供を再開した。「雪月花」の乗車には予約が必要で、フリーきっぷは使えないが、そうした食事をいただきながらの旅はまた格別。ぜひ利用したい。
今回使用する切符
「がんばろう糸魚川! 復興応援フリーきっぷ」

・発売・利用可能期間:2017年1月7日~3月31日(発売当日限り有効)
・大人1000円(子どもは半額)
・発売箇所:えちごトキめき鉄道有人駅窓口
・フリー区間:妙高高原―直江津―市振間
・特典:応援缶バッジプレゼント、フォッサマグナミュージアム入館料割引など
※フリーきっぷ売上金の一部を糸魚川市へ義援金として寄付

(朝日新聞デジタル &T)

コメントを受け付けておりません。

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

団体理念  │  活動展開  │  団体構成  │  定款  │  プライバシーの考え方  │  セキュリティについて  │  事業  │  メディア掲載  │  関連サイト  │  お問い合わせ

copyright © JMJP HOT TOWN Infomaition Inc. All Rights Reserved.   NPO法人 住民安全ネットワークジャパン

〒940-0082 新潟県長岡市千歳1-3-85 長岡防災シビックコア内 ながおか市民防災センター2F TEL:0258-39-1656 FAX:020-4662-2013 Email:info@jmjp.jp