【質問】
1年生の娘についてご相談です。家の中と外とで性格が違い過ぎて悩んでいます。外ではおとなしくて、場所見知りや人見知りが半端なく、周りに気を使いすぎるくらいです。家ではその反動なのか、かんしゃくを起こすことも多く、一度スイッチが入ると手がつけられない状態になることもよくあります。親としてどうしたらいいか悩んでいます。
(仮名:佐藤さん)
■「こうでなければ」はひとつもない
【石田先生の回答】
私はこれまでたくさんの児童、生徒たちを見てきましたが、皆それぞれに多種多様なパーソナリティを持っていました。もちろん佐藤さんの娘さんのように、外では物静かで、内では元気すぎる子、また逆に外ではしっかりしているのに、内ではだらしない子など、類型化できないぐらい子どもは画一的ではありませんね。それが自然な姿なのでしょう。
別に、それらを気にする必要はなく、「こうでなければならない」ということは何一つありません。最近では、21世紀型スキルとか21世紀能力という言葉が教育界で使われ、クリエーティブな人が求められるという流れもあります。「人と違うからこそ良いのである」という多様性を重んじる傾向にあるぐらいで、周りの人と同じであることが正しいということではなくなっています。
1年生の娘についてご相談です。家の中と外とで性格が違い過ぎて悩んでいます。外ではおとなしくて、場所見知りや人見知りが半端なく、周りに気を使いすぎるくらいです。家ではその反動なのか、かんしゃくを起こすことも多く、一度スイッチが入ると手がつけられない状態になることもよくあります。親としてどうしたらいいか悩んでいます。
(仮名:佐藤さん)
■「こうでなければ」はひとつもない
【石田先生の回答】
私はこれまでたくさんの児童、生徒たちを見てきましたが、皆それぞれに多種多様なパーソナリティを持っていました。もちろん佐藤さんの娘さんのように、外では物静かで、内では元気すぎる子、また逆に外ではしっかりしているのに、内ではだらしない子など、類型化できないぐらい子どもは画一的ではありませんね。それが自然な姿なのでしょう。
別に、それらを気にする必要はなく、「こうでなければならない」ということは何一つありません。最近では、21世紀型スキルとか21世紀能力という言葉が教育界で使われ、クリエーティブな人が求められるという流れもあります。「人と違うからこそ良いのである」という多様性を重んじる傾向にあるぐらいで、周りの人と同じであることが正しいということではなくなっています。
子どもの思考を「前向き」にする
そうは言っても、親としてはすぐそばにいるだけに、どうしても気になるかもしれません。外と内での振る舞いがあまりにも違いすぎて、今後、うちの子は大丈夫だろうかと。
場面によって振る舞いが違うというのは、筆者の経験上、子どもが環境変化に敏感なタイプであることに起因するようです。そして、外ではプラス方向の態度、家庭内でマイナス方向の態度を示すことが多いようです。これもひとつのあり方なので特に問題視する必要はありませんが、もしどうしても気になるということでしたら、私は次のようなことを提案したいと思います。
それは、子どもの思考を「前向き」の方向に持って行くようにするということです。全体的に「前向き」になると、外と内での差は次第に小さくなっていくことでしょう。
そう簡単に子どもが前向きになるのだろうかと思われるかもしれません。しかし、簡単ではないものの、環境設定を変えてしまうことで、徐々に変化をしていきます。また、前向きにするといっても、方法は無数にあることでしょう。これまでの私の記事でもたくさん書いてきましたが、今回は、家庭ですぐに実践できる3つのことを、お話したいと思います。
■子どもを前向きにする3つの方法
1)GOODニュースを毎日語り合う
ひとつ目は、GOODニュースを毎日語り合うというものです。
今日の「GOODニュースは何?」と聞くのですが、そのGOODニュースの前に、反対のBADニュースから話をしてもらうというのが、コツです。なぜなら、毎日GOODニュースだけだと、つらい目に遭っていてもGOODにしなければならないというストレスになる場合があるからです。そこで、まずは「今日のBADは何かある?」と聞いて、残念なことについて話をしてもらいます。するとたとえば、学校でいじめに遭っていたということや、自分の内に秘めた悩みなどが早期の段階で出てくる場合があり、早めの対策を取れるというメリットがあります。
そして次にGOODニュースです。大したことでなく、ちょっとでもGOODなら何でもいいのです。それを話してもらいます。「電車に待たずに乗れた」「給食がおいしかった」「褒められた」「友達とたくさん話ができた」「早く起きることができた」「天気が晴れで気分がよかった」などなど、いくらでも出てきます。
そうすると、BADな状況で終わることなく、GOODな出来事に意識が向いていくようになります。人間はGOODとBAD、またはプラスとマイナスを同時に考えることはできないので、最後は必然的に気持ちはGOODに支配され、それが習慣になると前向きな性格に変わっていきます。
場面によって振る舞いが違うというのは、筆者の経験上、子どもが環境変化に敏感なタイプであることに起因するようです。そして、外ではプラス方向の態度、家庭内でマイナス方向の態度を示すことが多いようです。これもひとつのあり方なので特に問題視する必要はありませんが、もしどうしても気になるということでしたら、私は次のようなことを提案したいと思います。
それは、子どもの思考を「前向き」の方向に持って行くようにするということです。全体的に「前向き」になると、外と内での差は次第に小さくなっていくことでしょう。
そう簡単に子どもが前向きになるのだろうかと思われるかもしれません。しかし、簡単ではないものの、環境設定を変えてしまうことで、徐々に変化をしていきます。また、前向きにするといっても、方法は無数にあることでしょう。これまでの私の記事でもたくさん書いてきましたが、今回は、家庭ですぐに実践できる3つのことを、お話したいと思います。
■子どもを前向きにする3つの方法
1)GOODニュースを毎日語り合う
ひとつ目は、GOODニュースを毎日語り合うというものです。
今日の「GOODニュースは何?」と聞くのですが、そのGOODニュースの前に、反対のBADニュースから話をしてもらうというのが、コツです。なぜなら、毎日GOODニュースだけだと、つらい目に遭っていてもGOODにしなければならないというストレスになる場合があるからです。そこで、まずは「今日のBADは何かある?」と聞いて、残念なことについて話をしてもらいます。するとたとえば、学校でいじめに遭っていたということや、自分の内に秘めた悩みなどが早期の段階で出てくる場合があり、早めの対策を取れるというメリットがあります。
そして次にGOODニュースです。大したことでなく、ちょっとでもGOODなら何でもいいのです。それを話してもらいます。「電車に待たずに乗れた」「給食がおいしかった」「褒められた」「友達とたくさん話ができた」「早く起きることができた」「天気が晴れで気分がよかった」などなど、いくらでも出てきます。
そうすると、BADな状況で終わることなく、GOODな出来事に意識が向いていくようになります。人間はGOODとBAD、またはプラスとマイナスを同時に考えることはできないので、最後は必然的に気持ちはGOODに支配され、それが習慣になると前向きな性格に変わっていきます。