神奈川県の小田原市いじめ問題対策連絡会が1日、市役所で開かれ、いじめ認知件数の推移を調べたところ、どの世代も中学1年で急増している現状が報告された。「中1ギャップ」の実態が実証された形だ。
連絡会事務局の市教育委員会教育指導課が、2010年度から15年度の認知件数を基に分析。10年度に小学生だった子どもたちそれぞれの、その後6年間における各学年(高校は除く)での件数の推移を初めてまとめた。
その結果、15年度に6年になった世代を除く五つの世代で、中学1年でいじめが急増した。小学6年と中学1年の比較では、ある世代では8件が35件、別の世代も6件が26件になり、ともに4倍強に増加。他の世代でも5件が20件、13件が21件、13件が18件と軒並み増えた。中2、中3と学年が進むにつれ件数は減った。
要因の一つとして、同課は「新しい学校での新たな人間関係」を挙げ、「複数の小学校から集まる中学校では、1年生の夏休み前までに新たな友人が増える一方、それぞれの個性がまだあまり理解されない早い段階で、人間関係のトラブルが起こることが少なくない」などと説明した。
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