貧困問題をテーマに、子育て世帯を対象に実施したアンケート結果を京都市がまとめた。ひとり親世帯や所得が低い世帯では、小学生や中高生がいる場合、学校の成績について、勉強の進度が「遅れている」と答えた割合が全体と比べて高く、携帯ゲームやスマートフォンの使用時間が長い傾向がみられた。
■京都市が貧困テーマに調査、勉強にも「遅れ」
無作為で選んだ市内の子育て世帯1万8千世帯の保護者宛てに8月、調査票を郵送し、8779件の回答があった。100万円単位で聞いた手取り収入と家族の人数から、国の算出方法を参考に貧困にあたる基準を設けたところ、全体の13%が該当した。ひとり親世帯では49%を占めた。
就労状況は、父親が「正社員・正規職員」なのは貧困世帯では48%で、回答者全体(79%)に比べて低かった。帰宅時間は、ひとり親世帯の母親の68%が午後6時以降で、全体(46%)より高かった。
学校での成績を聞いたところ、ひとり親世帯と貧困世帯のいずれも、「遅れている」と答えた割合が20%前後あり、全体(13%)より、やや高かった。携帯ゲームやスマートフォンの利用時間では、「1日3時間以上」と答えた割合がひとり親世帯で21%、貧困世帯で16%となり、全体(10%)よりも長時間の傾向が出た。
今回のアンケートでは、必要な支援策も聞いており、市は本年度末までに子どもの貧困に関する具体策を計画にまとめる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161111-00000002-kyt-l26