先週、県内の飲食店が提供した食事を原因とする「ウェルシュ菌」による食中毒が発生しました。ウェルシュ菌による食中毒は、県内では平成23年から平成27年までの5年間で、5件発生し患者数は440人となっています。
ウェルシュ菌による食中毒は、原因食品を食べてから約6~18時間後に腹部の膨満や腹痛、下痢などの症状を引き起こします。
原因となりやすい食品は、大鍋で大量に作った煮物などです。ウェルシュ菌は
熱に強い「芽胞(がほう)」という状態に変化すると100℃で6時間加熱しても生き残ります。加熱調理後の煮物などを室温で放置すると、生き残ったウェルシュ菌が増殖してしまいますが、十分に再加熱することにより安全な菌数まで減らすことができます。
ウェルシュ菌による食中毒を防ぐ主なポイントは次の3点です。
1 加熱調理後速やかに食べましょう。
2 加熱調理後に保管する場合は、小分けするなどして速やかに冷まし、低温で保管しましょう。
3 食べる直前に中心部まで十分に加熱しましょう。煮物はよく混ぜながら加熱しましょう。
微生物による食中毒「ウェルシュ菌」
http://www.fureaikan.net/syokuinfo/01consumer/con02/con02_02/con02_02_07.html