清少納言の枕草子に「星はすばる・・・」で始まる有名な一節があります。
プレアデス星団の和名は「すばる」です。
まだ青白い若い星の集まりで、冬の夜空でオリオン座に匹敵する有名な天体でもあります。
まだ晩秋の頃は東の空に輝いて、冬の訪れを知らせてくれていた星ですが、今は宵空の天頂付近に輝いています。
双眼鏡で眺めると視野いっぱいに明るい星ぼしが輝いて息をするのも忘れてしまうほどです。
まるで宝石のようにキラキラと輝いていたすばるですが、立春を過ぎた頃から次第に西に傾き、高度を下げるようになります。
すばるのまばゆいばかりの輝きが、春霞みによって次第に落ち着つくようになると、雪国にも春が訪れます。