最近、子供の体力が低下してきているといわれています。それはいったいなぜなのでしょうか?私たち親世代が子供の頃と比べると、明らかに環境に変化があるのです。その変化をまともに受けてしまっているのが子供たちです。
体育の授業で倒れてしまう子、骨折してしまう子…。どのような環境の変化が子供の体力低下を促進しているのでしょうか?
外で遊びにくい環境
場所も時間もない
ここ5年間の調査で、子供たちが外で遊ぶ時間は明らかに減少しています。今、テレビを見たりゲームをしたりして休日を過ごしている子供たちが多いのです。これは、学校で行ったアンケート結果でもわかっています。家の中で充実した時間が過ごせるので、外で遊ぶ時間が減少しているのです。
また、子供たちが自由に遊べる場所がすくなくなっているという現実もあります。筆者が子供の頃は道路で走り回ったり、空き地で缶けりや鬼ごっこをしたものです。しかし、自動車がかなり普及した今では道路で遊ぶのはとても危険だし、空き地なんてものはなくなってしまいました。なので、子供たちは外で遊びたくても遊ぶ場所がないのです。
そして、近年学校以外での習い事をする子供たちが増えてきています。1週間の中の5日は塾やピアノなどの習い事に費やしている子供もいます。そうなれば、放課後友達と遊ぶ時間もありません。このようなことが原因で、子供は外でとても遊びにくいのです。
土踏まずのない子供
なので、遊ぶにしても室内で遊ぶ子供が急激に増えています。子供の外遊びが減ったことが原因で、今の子供たちには「土踏まず」がないという症状が現れています。土踏まずがない子供は転びやすくなったり、疲れやすい体になったりしまうのです。下記のサイトに、「土踏まずがないとどうなるのか?」ということが詳しく説明されていますので参考にしてみてください。
子供の生活習慣
20年前と比べると、子供たちの生活習慣は少しずつ変化をしています。特に変化が現れているのが睡眠時間です。今の子供たちは20年前と比べると、平均的な睡眠時間が短いのです。また、小学生以下の子供たちの就寝時間も、遅くなっている、つまり幼児期からの夜更かしが目立つのです。
睡眠は子供たちの成長には欠かせないものです。それと同時に1日の疲れを取ってくれる要素もあります。十分な睡眠ができていないと、脳や体は疲れた状態で朝を迎えます。そうなると、朝食もなかなか喉を通りません。
睡眠と食事がきちんと行われないことが、子供の体力低下の原因の1つです。また、このような生活習慣の乱れは子供の体力だけではなく、1日頑張ろうという気持ちもなくなり、集中力もなくなり、外で遊ぶ元気もなくなってしまうのです。
まずは正しい生活習慣から
子供の体力が低下しないために、私たち親ができることはなんでしょうか?筆者はまず、子供の生活習慣をきちんと正しくすることから始めてみるといいと思います。早寝早起き、そして、しっかりと朝食を食べて1日をスタートできるようにサポートしていきましょう。
(image by PresenPic)