体の芯まで冷え切る寒い日は、担々麺、麻婆豆腐、カレーうどん、チゲなどの料理が恋しくなりませんか?
「辛〜くて温かいものを食べて、冷えた体を温めよう」と思う人も多いですが、これらを食べて本当にあなたの体は温まっているのでしょうか?
実は、食べ方や食べた後の行動によって体を冷やしていることもあるんです! せっかく体を温めるために食べたのに、「なんだか逆に冷えて寒い……」なんてことにならないように、管理栄養士の筆者が、うっかり食べてしまうと“体を冷やしてしまう食べ物”についてご紹介いたします。
■1:生の生姜
“しょうが”は体を温めるということで女性に人気の食材ですが、生で食べるとかえって体を冷やす働きがあるのをご存知でしたか?
熱がでたり、体が火照っているときには生のしょうがを食べるようにし、体を温める働きを期待するのであれば、熱を加えたり、天日に干したものを食べたりするようにしてみてください。
■2:生のトマト
同じように、“トマト”も生のままでは水分が多く、体を冷やしてしまいます。この時期は、なるべく熱を加えて食べるようにしたいですね。
■3:豆板醤や唐辛子
豆板醤や唐辛子などの調味料を使った辛〜い料理は、体を温めるというのは知られていますよね? 確かにこれらは食べると血行促進作用があり体を温めます。
しかし、食べることで体を冷やすこともあるんです! それは、発汗作用といって、汗を出す働きによるものです。
食べた後に汗をかいてそのまま放置したら、その汗のせいで体は冷えてしまいます。せっかく辛い料理で体を温めても、その後体が冷えてしまってはもったいないですよね!
■4:甘味
糖分の多い甘味は体を冷やすので、デザートの後は、ノンカフェイン飲料をゆっくり飲むようにするといいです。
ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶のようなノンカフェイン飲料を“ぬるめ”でゆっくり飲むことも、体全体を温めてくれます。
いかがでしたか? 今回は、うっかり食べてしまうと“体を冷やしてしまう食べ物”についてご紹介いたしました。
体が冷えてしまうと、免疫力が弱くなったり、乾燥しやすくなったりするだけでなく、肩こりや腰痛もひどくなってしまうこともあります。体の芯から温めて、元気に冬を過ごしたいですね!
(ライター 望月理恵子)
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