障害のある人がパソコン操作や接客などの職業技能を競う「アビリンピック滋賀」が、近江八幡市古川町の滋賀職業能力開発短期大学校で開かれた。89人が参加し、日ごろの成果を発揮しようと真剣な表情で取り組んでいた。
独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構」の滋賀支部が主催。障害者の職業技能の向上や、障害者の就業への理解を深めてもらうことを目的に、平成14年から開いている。
大会競技は、パソコン操作や製品の包装、清掃、喫茶サービスなど12種目。このうちホームページ制作では、視覚障害者が文字の大きさを通常の5倍以上に設定したパソコンを用いてホームページを作っていった。
また、喫茶サービスでは、客に扮した一般の見学者らにコーヒーなどを提供。新聞や雑誌などの読み物はあるか、店内で喫煙してもいいか、など客の要望に臨機応変に対応していた。
ほかにも、ミシンを使った縫製技能の競技などが行われ、参加者らは制限時間内に課題を仕上げようと、黙々と競技に取り組んだ。
喫茶サービス競技に出場した、働き教育センター大津の浦杉香さん(24)は「笑顔でテキパキと接客することを意識した。9月から練習してきた成果を出せたと思う」と振り返った。
同支部の高齢・障害者業務課の丹羽政仁課長は「企業などに障害のある方の姿を見てもらい、雇用促進につなげたい」と話していた。
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