[ カテゴリー:生活 ]

「健康食」にこだわり不健康に?

 “健康食”しか食べられない摂食障害「オルトレキシア」でむしろ不健康に? 医師に聞く「なりやすい人」とは

拒食症や過食症などの摂食障害の1つに「オルトレキシア」というものがある。自分が健康的だと思う食事しか食べられなくなるというが、むしろ、不健康になる可能性があるという。

「すごくそれ(食材)にお金をかけて、そのことばっかり考えて、頭の中が食べ物ばっかりという時期もあった」

こう話すのは、思春期に過食や拒食を繰り返すなど20年以上もの間、摂食障害に悩んでいる井上真理子さん。昔から、体形や美へのコンプレックスが強く、27歳のときに新たに発症したのがオルトレキシアという摂食障害だった。これは小麦がダメ、動物性食品がダメなど、「自分が健康的だと思える食事以外は食べられなくなる」というもの。

きっかけは、「食べてきれいになる」と謳われたダイエット本。紹介されていたのは、オーガニックな野菜や果物、良質の油を摂るという食事方法だった。

「『きれいに痩せるためにはそういうものを食べなきゃいけないんだ。ちゃんと栄養摂れば痩せていくんだ』と思った時に、それをしないことが逆に怖くなってしまって…。『それ以外のものを食べたらいけないんだ』となってしまった」(井上さん、以下同)


極端な健康志向に陥り、偏った食べ方に走ってしまう。

「よく食べたのはルッコラ、ベビーリーフ、スプラウトみたいなものと、豆、サーモン、オリーブオイル、ナッツなど。食べるものにすごくこだわるようになってきて、それが行き過ぎてしまった部分もあって、生活に見合わない金額をどんどん食品に費やしてしまったり、食べたくないものが増えた」

食べ物への強烈なこだわりのために、家族にも影響が…

 「夫と休日にスイーツを買って家で食べようって思っていたのに、スイーツショップの前に行くと、心臓がバクバクして、鬱々して、帰りたくなった時もあった。(私の)目の前で甘いものを食べなかったり、少なからず夫にも影響はあった」

オルトレキシアによる生活への支障。このサインを見逃さないで欲しいと話すのが、オルトレキシアに詳しい、パークサイド日比谷クリニックの立川秀樹院長だ。


「オルトレキシアは健康と言われているものしか食べられなくなる。それだけじゃなくて、食べられなくなることによって、日常生活に支障が出てしまって初めて治療対象になるのがこの疾患の特徴だ」(立川秀樹院長、以下同)

自分ではいいことをしていると思い込んでいるので、対人関係などの支障が出ないと、オルトレキシアに気付くのは難しいという。

「健康にこだわる、これは決して悪いことではなく良いことだが、そのために友人と会えない、お子さんとうまくいかない、旦那さんともめる、仕事に行けなくなる。トータルでみて、できないことが増えるから『これ、損だな』と思える人はオルトレキシアにならない。損得を全体的に考えられずに、部分だけで損得を判断してしまう方がなりやすい」

自分がいいと思ったら、それしか見えなくなってしまう…物事を俯瞰して見るのが苦手な人がかかりやすいという。

「本人が大腸がんや高脂血症になって『これではダメだ』と考えて(健康法を)探し始めてドツボにハマってしまう方も多い。また、ネットで芸能人や海外の俳優がやっているような健康法にこだわってしまうことも」

このこだわりの強さは、ありえない不安感にとらわれ、過剰な行動を繰り返す強迫性障害にも通じるため、これらは併発することも多いという。

「強迫傾向が強い方はオルトレキシアになりやすい。思考・行動が自分でもバカバカしいと分かっちゃいるけどやめられないのが一般的な強迫だが、オルトレキシアの場合は本人がバカバカしさをわかっていない。その点が一般的な強迫とは異なるが、やめられないという点については強迫と似ている」


いいと思い込んだら、やめられない…こだわりが強すぎる考え方を変えるべく「認知行動療法」を行うことが、オルトレキシアの回復につながるという。

「ある健康の記事に対して『これって本当に平均的に言われてるのかな』とか、『単なる一本の論文。優位性ちゃんとあるの?』とまず考えるべき。考えた結果、『これは怪しいからやらない』となればいい。こんな(考え方の)癖を変えることによって、正しく判断できるようにするのが認知行動療法だ」

井上さんも、認知行動療法などの治療を経て、オルトレキシアを克服したという。

「認知行動療法がきっかけになって、(オルトレキシアに対する)自分なりの回避の仕方を見つけられた。『この人が良いって言ってるからいい』と鵜呑みにするのではなく『なぜそれがいいのかな? 他の人はどう言ってるのかな?』などと調べる力だったり、『それで自分は本当に心地いいの? 体は満足しているの?』などと内側に向き合うことも大事なんだと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)

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ケアマネは「何でも屋」? 指摘

 ケアマネの業務範囲議論 「何でも屋」負担増も 介護保険制度で厚労省

厚生労働省は、介護支援専門員(ケアマネジャー)の負担軽減策として、業務範囲の明確化や研修の充実に向けた議論に着手した。


有識者会議で課題を話し合い、秋ごろに中間整理をまとめる。ケアマネを巡っては、利用者や家族が雑務を頼む「何でも屋」になっている実態も指摘されている。同省は中間整理を踏まえ、介護保険制度の改正や運用改善を目指す。

ケアマネは、介護保険法に基づき都道府県が認定する資格。介護保険サービスを利用する人向けの「ケアプラン」を作るほか、対象者の家族からの相談対応、自治体やサービス事業者との連絡調整などを行う。

高齢化の進展でケアマネの需要が高まる一方、従事者は2018年度の約18万9000人をピークに減少傾向にある。日本総合研究所の調査によると、ケアマネの必要人数は25年度に約33万人、40年度に約39万人と見込まれ、確保が急務だ。

しかしケアマネは業務量の多さや業務範囲のあいまいさが指摘されている。4月に立ち上がった有識者会議では現場を知る委員が「利用者や家族がとりあえず何でも相談・依頼し、『何でも屋』になっている」「(範囲外の仕事でも)他に誰も対応できる人がいなかったり、緊急を要していたりするケースが少なくなく、対応せざるを得ない状況が多い」などと指摘。救急車への同乗や、介護保険に関係ない役所の手続きを頼まれることもあるという。

そこで同省は業務を明確化して人材確保につなげたい考えだ。有識者会議では検討項目として、範囲の整理や主任ケアマネの役割の明確化などを列挙。専門性を高める研修の仕組みや、資格試験の在り方も検討する。負担軽減の一環として、現場での情報通信技術(ICT)の活用策も議論する。 

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キャラ弁当&お菓子 SNS投稿NG?

 「推し活」人気アニメキャラのケーキ&弁当作り SNSアップは“逮捕”の可能性? 知的財産権に詳しい弁理士に聞いた

ゴールデンウィークも明け、“推し活”やケーキ作りをゆっくりと楽しんだりしている人もいるのではないでしょうか。2021年に人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを描いたオリジナルケーキを販売した職人を、警視庁が著作権法違反容疑で書類送検されたことがありました。職人のほか、一般の人でもアニメやマンガといったキャラクターのケーキや弁当を作ったり、販売したりした時に著作権が発生するのかなど、著作権について、知的財産権に関する業務を行う弁理士の永沼よう子さんに解説してもらいました。

著作権法違反・複製権の侵害は著作物性・依拠性・類似性がポイント
Q.まず、人気アニメのキャラクターを描いたオリジナルケーキを販売し、職人が書類送検された件は、どこに違法性があったのでしょうか。

永沼さん「お弁当やケーキに描かれたキャラクターについて、誰が見てもそのキャラクターであると分かるほど“上手”に再現した場合、著作権法違反(複製権の侵害)が考えられます。

著作権侵害を判断するためには、次の3つのポイントを考える必要があります

(1)真似された側のイラストや画像が「著作物」かどうか(著作物性)
(2)ケーキに再現したイラストや画像が、元ネタのイラストや画像を参考にして作成されたものか(依拠性)
(3)ケーキに再現したイラストや画像が、既存のイラストや画像に似ているかどうか(類似性)

(1)についてですが、著作物とは自分の考えや気持ちを作品として表現したものを言います。『鬼滅の刃』のイラストは、作者が自身の思想や感情を創作的に表現した作品であるため著作物ということになります。(2)の「依拠」とは、元ネタを見て参考にしたかどうかということです。完全に偶然の一致で『鬼滅の刃』に似たキャラクターを描いたとしても著作権侵害にはならないというのが著作権法上のルールです。しかし、書類送検されたケースは、複製したイラストが『鬼滅の刃』のキャラクターであると知り、依頼を受けてケーキを作成・販売していたため、元ネタを見た・知っていたということになります。お客さんがオーダー前に送信したお気に入りの『鬼滅の刃』のキャラクター画像を元に、反転印刷させたシートにチョコレートペンで色付けしていたと話していて、元ネタを見た・参考にしていたというのは明らかでした。

(3)の類似性が一番参考になるポイントです。類似性とは、言葉の意味通り、再現されたイラストや画像が元のイラストや画像に似ているかどうかを意味します。判断のポイントはイラストや画像が“上手”に再現されていることです。  今回は、反転印刷させたシートにチョコレートペンで色付けしていたとのことですから、“上手”を超えて完全なコピーに近いのでしょう。裏を返せば、「これは鬼滅の刃のキャラクターを使ったキャラ弁よ」と渡されても、キャラクターとは似ても似つかない絵が書いてあった場合、著作権的にはセーフということになります」

Qでは、販売目的でなく、個人的に、キャラクターを描いたケーキや弁当を作ったり食べたりすることに違法性はないのでしょうか。

永沼さん「厳しい著作権法ですが、例外もあります。一つの例外は『私的使用』の範囲であればOKです。『親が子どもに』『夫婦間で』など、閉じられた関係の中でケーキや弁当を作って楽しむ分にはまったく問題ありません。
ぜひ、家族間で、キャラクターを描いたケーキやキャラ弁を作ったり食べたりすることを楽しんでほしいと思います。

ただし、ここにも例外の例外があります…。個人的に上手に作ったキャラ弁やケーキをSNSにアップしてしまうと、今度は著作権法の『公衆送信権』を侵害する可能性があります。

また、例え店ではなく家で作ったものだとしても、家族に渡すのではなくバザーなどで『販売』してしまうと著作権法の『複製権』を侵害する可能性があるのです。作る 場所だけではなく、どこで楽しむかも気にした方がよいといえるでしょう。

ではなぜ、そういった菓子や弁当がSNS上にアップされているのか…? 明らかな著作権侵害であっても見逃されているケースと捕まってしまうケースがあるのはなぜか…?

明確な基準はありませんが、今回のキャラクターケーキの場合、販売価格は一つにつき約1万5000円で、2年間で約400万円の売り上げがありました。

このように高価なキャラクターケーキを販売し、かつSNSを通じて営利的な宣伝も行っていたことから、著作権法において明確な著作権侵害であるとみなされたため、摘発されたと見られています。

しかし、例え自宅で作ったお弁当であっても、SNSにアップしたり違反行為をしていると、著作権侵害という意味では同じような結論に至る可能性もあります。基本原則として、お金もうけを目的としていなくても、著作権法の違反は許容されないということを頭に入れておいてもよいかもしれません」

Q.「使用料」についても、教えていただけますか。
永沼さん「キャラクターの使用について、使用料の相場は売り上げの3~5%が平均になっています。会社によっては、もっと高い場合もあります。

使用料について誤解されがちなのですが、誰でも使用料を支払えば使っていいというわけではありません。厳格な審査があり、個人事業主や中小企業にはそもそもライセンスしない、という方針の企業も多くあります。理由として、クオリティーを保証できなかったり、トラブルになった場合の解決がスムーズでないことなどが挙げられます。

キャラクターを保有する会社側も、使用料だけが目的ではなく、大切に築いてきたキャラクターのイメージを守り抜く責任があります。キャラクターが予期せぬ場面で望ましくない商品に使用されたりしてしまうとブランドイメージも損なわれる可能性があります。

そうしたリスクを管理するのは、当然のことでしょう。広く愛されているキャラクターを守るのは会社側の利益のためだけではなく、時にファンの心を守るものだと思います」

オトナンサー編集部


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ギャンブル依存 若年層で増加の訳

 オンラインカジノ、高校生にも広がる危険な実態 教育が重要、「ギャンブル依存症」の教員も多い

高校生にも広がる「オンラインカジノ」

ドジャース・大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏による違法賭博問題で注目が集まった、ギャンブル依存症とオンラインカジノ。実は今、日本の若年層にギャンブル依存症が増加しており、そのほとんどがオンラインを通じたギャンブルによるものだという。高校生や大学生が大金をつぎ込んでしまうケースもあるという現状について、「ギャンブル依存症問題を考える会」代表の田中紀子氏に聞いた。


依存症とは、脳の状態が変化して欲求をコントロールできなくなり、「やめたくてもやめられない状態」に陥る病気だ。しだいに社会生活が困難になり、家族など周囲の人にも悪影響を及ぼすようになっていく。

医学的には「嗜癖」という言葉が使われており、アルコールや薬物などに対する物質依存と、特定の行動やプロセスへの依存(行動嗜癖)の2種類ある。ギャンブル依存症は後者の行動嗜癖に当たるが、実は今、その低年齢化が進んでいるようだ。

ギャンブル依存症問題を考える会は、相談会に来た当事者の家族を対象にアンケート調査を行っている。その回答によれば、2019年に28%だった20代のギャンブル依存症者の割合は2023年に37%へと増加、20~30代の相談が8割弱を占めるようになったという。

同会代表の田中紀子氏は、その理由をこう説明する。

「背景にあるのが、スポーツベットを含むオンラインカジノの存在で、とくにコロナ禍以降、利用者が増えています。当会でも2019年に8件だったオンラインカジノの相談が2023年には97件と増加し、中には高校生の相談もあります。スマホ1台あれば簡単にアクセスできるようになってしまったことが大きいですね。以前はギャンブル依存症といえばパチンコなどがメインでしたが、今の若い世代はオンラインを通じたギャンブル依存症がほとんどです」

日本ではオンラインカジノは違法だ。海外で合法的に運営されているオンラインカジノでも、日本から利用すれば違法となる。そのことを知らない若者も多いのだろうが、スマホでアクセスしやすくなったとはいえ、高校生が違法賭博に引き寄せられてしまう入り口はどこにあるのか。

「デジタルネイティブの若い世代は、スマホを通じてYouTuberの実況動画やスポーツ選手が出ているSNS広告をきっかけに興味を持ってしまうのです。最近はだいぶ落ち着きましたが、海外チームに所属する日本人サッカー選手の広告は多かったですね。合法的にオンラインカジノを運営している海外サイトと所属チームが契約しているため、選手はCMに出ていたわけです。しかし、オンラインカジノが違法である日本をターゲットとしたCMに、日本人選手が出演するのはいかがなものかと思います」

現状、インターネット上には違法賭博につながってしまうさまざまな罠があるということだが、高校生がお金のやり取りをすることは可能なのだろうか。

「アカウント登録や出金には身分証明書の提出が必要で、基本的には高校生は利用できません。しかし、登録済のアカウントを売る業者から、ペイペイなどでアカウントを買って遊ぶ子もいます。高校生はアルバイトで自由に使えるお金も手に入るので、簡単に始めることができてしまうのです。また、ギャンブル好きの友人に感化されてしまうケースも。オンラインカジノのアフィリエイトサイトには、自分にも友達にもポイントがつく友達紹介制度などの案内もあるため、友達同士で広がりやすい。部活の中で流行っているという話も聞いています」

リアルのギャンブルよりも依存症になるスピードが速い
犯罪がらみの相談も年々増えており、同会の調査によれば、オンラインカジノも含めてギャンブルをやっている人は、オンラインカジノをやっていないギャンブラーよりも逮捕・犯罪率が高いという。若者の場合は、お金の工面の際に闇金に手を出して闇バイトに勧誘されるケースや、ネットの扱いに長けているので違法にお金を得る手段につながりやすい傾向があるのではないかと田中氏は推察する。

また田中氏は、オンラインのギャンブルは依存症になるスピードが速く、重症化しやすい傾向にあると警鐘を鳴らす。

「麻雀やパチンコなどと違い、オンラインカジノやスポーツベットは24時間365日できてしまうので、やめ時がありません。また、いくらでも賭けられるのであっという間に使う金額が大きくなります。親御さんが気づいた時には600万円入っていた銀行口座が空になっていて、慌てて相談に来たケースがありました。オンラインの公営競技においても、3000万円をつぎ込んだ高校生もいます。両親、祖父母、おじおばまで親戚中のお金を使っていたのですが、お金を出さないと暴れてしまうので、大人たちがお金を出し続けてしまったのです。とくに地方は世間体を気にして家族で抱え込む傾向があり、深刻な問題となっています」

同会が研究者と行った調査では、ほどほどにギャンブルを楽しめる愛好家のギャンブル開始年齢が平均30.6歳であるのに対し、依存症者は18.1歳という結果が得られたという。

「ギャンブルを始めるのが早いほど依存症になりやすい傾向があると言えます。少なくとも学生の間はギャンブルをやらないほうがいいでしょう。昔からギャンブルをやっている学生はいましたが、麻雀やパチンコなどリアルなものが中心で、一気に依存症になることはありませんでした。しかし、今の若年層はオンラインのギャンブルがメインなので、あっという間に依存症になってしまうのです」

ギャンブル場に子どもを連れて行ってはいけない
ギャンブル依存症になりやすいタイプや傾向などはあるのだろうか。

「ギャンブル依存症は誰でもなる可能性がありますが、第一の危険因子は遺伝だと言われています。また、親が依存症ではなくても何かしらギャンブルをやっていれば、その子どもは小さい頃からギャンブルに親しむことになり、依存症のリスクが高くなります。近年はさまざまな公営競技でキッズスペースを設けたり、子ども向けイベントを行ったりしていますが、ギャンブルが行われる場に子どもを連れて行ってはいけません。それで後悔している親御さんを何人も見てきました」

また、ギャンブルが身近にある環境で育った子のほかにも、ギャンブル依存症のリスクが高い子どもがいるという。

「海外の研究では、引退したアスリートはギャンブル依存症のリスクが高いことがわかっています。当会でも、運動部でバリバリ活動していた子が引退後や受験後に、打ち込むものがなくなってギャンブルにのめり込んでしまうという相談は多いですね」

では、実際に子どもがギャンブル依存症になってしまったら、どうすればいいのだろうか。田中氏によれば、(1)依存症に対するスティグマを払拭すること、(2)本人が相談しやすい体制を作ること、(3)家族が正しい知識を持つこと、という3つがポイントだという。

「まずは偏見を捨て、家の中で抱え込まずにご家族が相談機関に行きましょう。そして、本人の借金の尻拭いをしないこと。家族がいっさいお金を出さなければ、本人も相談に行かざるをえなくなりますから。民間の相談機関である当会では、さまざまな職業や年代のギャンブル依存症経験者が支援に当たっていて、相談者の状況に合わせてGA(Gamblers Anonymous:自助グループ)や回復施設につないだり、借金の解決に当たったり、きめ細かいサポートを行っています。高校生や大学生の当事者の場合も同様に、GAを紹介して、歳の近い仲間とつないであげるようにしています。ギャンブルサイトをブロックするアプリ『Gamban』をスマホに入れ、本人の家族にパスワードを設定してもらうなどの環境づくりも支えています」

実は「学校教員」にも多いギャンブル依存症
ギャンブル依存症の若年層が増える一方で、親のギャンブル依存症に悩む若者たちもいる。

「ギャンブル依存症は、家族にも大きな影響を与える問題。ギャンブル依存症の家庭では子どもの不登校は多いですし、学校講演で『学生の間にギャンブルをやると人生が台無しになってしまうよ』と話すと『もっと早くこういう話を知っていたら、親は離婚せずに済んだかもしれない』と言う子もいます。父親のギャンブルで家族が揉めている時に依存症の問題を知った高校生は、母親にGAM-ANON(ギャマノン:当事者の家族のための自助グループ)を勧め、そのことを機に父親もGAに通うようになったケースがありました。知識があればできることがありますから、教育は重要です」

では、学校ではどんな対策が必要だろうか。新学習指導要領では高校の保健体育にギャンブルを含む行動嗜癖が盛り込まれているが、十分と言えるのだろうか。

「子どもたちに正しい知識を伝える取り組みは、まだまだです。中学生くらいから教育を行うべきでしょう。一方で、実は、ギャンブル依存症当事者の職業のトップ3に入るのが教員です。教員は完璧を求められるうえ、一人で問題や悩みを抱え込みがち。アルコール依存症も教員は多いと聞きます。まずは教員のメンタルヘルスのためにストレス対策が必要だと思いますし、教員が依存症の教育を受けられるようにしてほしいですね」

ギャンブル依存症から回復するには、早めに相談し、GAとつながることが重要だという。同会のような民間の支援団体のほか、全国の保健所や精神保健福祉センターで相談を受け付けている。厚生労働省の「依存症対策」や消費者庁の「ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ」などのウェブページにも、相談先のほか、ギャンブル依存症について理解を深める情報がまとめられているので参考にしてほしい。

(文:吉田渓、注記のない写真:Graphs/PIXTA提供)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c9a4c67163a2df3300c8a92f29cf23f76964e293?page=2
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9a4c67163a2df3300c8a92f29cf23f76964e293?page=3

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覚えのない未納料金を請求する詐欺に注意!-請求に応じない!電子マネー番号を伝えない!-

 覚えのない未納料金を請求する詐欺に注意!-請求に応じない!電子マネー番号を伝えない!-

国民生活センターでは、昨年「自動音声の電話で未納料金を請求する詐欺に注意!-実在する事業者をかたって電話をかけてきます-」を公表しましたが、依然として「NTTファイナンス」など実在する会社や公的機関をかたって電話があり、身に覚えのないサイトの利用料等、架空の未納料金を請求される詐欺的な手口に関する相談が多く寄せられています。

支払方法はコンビニでプリペイド型電子マネー(以下、電子マネーという)を購入するよう指示される手口が多く、氏名や住所、口座番号等の個人情報を聞き出す例もみられます。また、最近目立つ手口として、電子マネーの購入後に公的機関をかたって電話がかかってくる、劇場型勧誘とみられる例もあります。

電話で身に覚えのない未納料金を請求されても絶対に相手にせず、無視してください!

相談事例
NTTファイナンスと個人情報保護委員会を名乗る電話があり、電子マネーを購入して番号を伝えた
NTTファイナンスと称する自動音声の電話があり、音声ガイダンスの後に番号を選択すると担当者につながった。「サイト利用料金が1年間未納になっており、裁判にかけられている。未納料金と弁護士費用等で30万円を支払えば裁判を止めることができ、後日手数料を差し引いて返金する」と言われた。コンビニで電子マネーを30万円分購入し、担当者に番号を伝えた。その後、個人情報保護委員会を名乗る人から電話があり「他にも2つのサイトで未納料金がある。さらに50万円を支払えばまとめて返金する」と言われた。不審に思ったが、当日中に入金することと誰にも口外しないことが返金の条件と言われ、誰にも相談できず別のコンビニで再度電子マネーを購入してしまったが、詐欺ではないかと言われた。(2023年7月受付 50歳代 女性)

アドバイス
・コンビニ等で電子マネーカードを購入するよう指示し、番号を教えさせる方法は全て詐欺です。身に覚えのない未納料金を請求されても言われるまま支払ってはいけません。
・非通知や知らない番号からの電話は、出ない、話を聞かない、かけ直さないことがトラブル防止に効果的です。
・不明な点がある場合は、事業者の本来の連絡先を自分で調べて、問い合わせてください。
・不安を感じる場合は、消費生活センターや警察に相談してください。
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
*警察相談専用電話「#9110」
最寄りの警察の相談窓口につながる全国共通の電話番号です。

事業者等からの注意喚起
・NTTファイナンスを名乗る架空料金請求詐欺にご注意ください!(NTTファイナンス株式会社)
・「個人情報保護委員会」を名乗る者からの各種サービスの料金未納連絡についての注意喚起(個人情報保護委員会)
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意-若い年代でトラブル急増中!-

ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意-若い年代でトラブル急増中!- 

ゴキブリやハチなどの害虫や、ネズミなどの害獣を駆除してもらう、いわゆる「害虫・害獣駆除サービス」の相談が、全国の消費生活センター等に寄せられています。相談はここ数年増加傾向が続き、2023年度は2022年度同期と比べて約1.5倍に増加しています。相談事例では、インターネットで検索して出てきた格安料金を提示する業者に来てもらったところ、ネットの表示とかけ離れた高額料金を提示される事例が多くみられます。特に、10~20歳代が契約当事者となるケースが急増しており、注意してほしいトラブルです。

そこで、トラブルの未然・拡大防止のため、最近の相談事例やトラブルが発生する背景を紹介し、消費者に注意喚起します。

相談事例
【事例1】
ゴキブリが出て怖くなりネットで見つけた格安業者に依頼したら高額だった。
【事例2】
ゴキブリ駆除の中断を求めても聞き入れてもらえず高額料金を請求された。
【事例3】
ハチに刺されて死ぬと言われ不安になり駆除依頼したが高額なので解約したい。
【事例4】
不安をあおられネズミ駆除を依頼したが作業内容が不十分なので解約したい。
【事例5】
ネットで探したコウモリ駆除業者と契約したがうそをつかれたので解約したい。
相談事例からみる問題点
・インターネット上に記載されている料金と実際の料金がかけ離れている。
・消費者の不安をあおり、契約を急かす勧誘が行われている。
・強引に作業を行い代金を請求している。
・事前に複数見積もりを取って比較・検討することができない。
・交付される書面に具体的なサービス内容等が明記されていない場合がある。
・クーリング・オフ妨害をしている事例が見られる。

アドバイス
・極端に安い価格を表示するサイトや広告には注意。
・複数見積もりを取って比較・検討する時間を与えない事業者とは契約しない。
・クーリング・オフ等ができる場合がある。
・おかしいと思ったら、すぐに消費生活センター等に相談。
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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「契約変更しませんか?」突然やってくる電気・ガスの勧誘に注意!

「契約変更しませんか?」突然やってくる電気・ガスの勧誘に注意!

相談事例

訪問業者から電気代が安くなると言われ検針票を見せたが、契約変更をするつもりはない。対処法を教えてほしい

4月から大学生になり、賃貸マンションで一人暮らしをしている。1週間前、訪問してきた事業者から「電気代が安くなるので、検針票を見せてほしい。このマンションの住民の皆さんにお願いしている」と言われた。検針票を見せるだけならいいと思い、疑うことなく指示に従った。その後、ネットの口コミで、検針票に記載されている顧客番号を伝えると勝手に契約先が変更されると知った。名刺は渡されず、事業者名は忘れた。書面は受け取っておらず検針票を見せただけだ。契約変更するつもりはないので、対処法を教えてほしい。
(2023年5月受付 10歳代 男性 学生)


「アパート全体の電気契約が変更になる」と言われ契約したが嘘だった
訪問してきた事業者から、「アパート全体の電気契約が変更になる」「料金も今よりも安くなる」と言われたので契約した。しかし実際は、アパート全体で契約先を変更することはなく、電気料は倍近い5,000円程になった。勧誘時の説明と全く違うので解約したいが、調べると解約手数料が1万円かかるとあった。解約料なしで解約したい。
(2023年5月受付 20歳代 女性 給与生活者)


「賃貸アパートの他の住人も契約した」と都市ガスの契約先の変更を勧められ契約したがクーリング・オフしたい
突然、事業者がやってきて「安くなるので賃貸アパートの他の住人全員が契約した」と都市ガスの契約先の変更を勧められた。賃貸アパートの住人が全員変更するなら、契約先の都市ガスが使えなくなるのではないかと思い、契約することにした。契約先変更に伴う説明書は受け取ったが、契約書面はすべて渡し、自分の控は受取っていない。後から調べて不審に思い、クーリング・オフ通知をメールで送信した。事業者から連絡がなく、解約できているか心配だ。(2023年11月受付 10歳代 女性 学生)


消費者へのアドバイス

新生活を始めた若者を狙った訪問販売に注意!

3~6月は、1人暮らしなど新生活を始めた若者を狙った訪問販売に関するトラブルが増加する傾向にあります。


手口としては、訪問してきた事業者が「住民の皆さんにお願いしている」、「他の住人も契約している」などと勧誘し、契約しなければいけないと消費者に思い込ませるものがみられます。また、「料金が安くなる」などのセールストークで契約を勧める電気やガスの小売り事業者もいます。中には大手電力会社の関係者と偽って営業したり、目的を告げずに「検針票を見せてほしい」と言ってくる事業者もいることから、注意が必要です。


その場で契約しないでしっかり確認する!安易に個人情報を伝えない!

電気やガスの勧誘を含め、突然の訪問で勧誘を受けた場合は、その場で契約せず、まずは訪問してきた事業者名や連絡先、訪問の目的、契約先の事業者名や契約内容などをしっかりと確認しましょう。名前や年齢などを尋ねてくる事業者もいるので、安易に個人情報を伝えないようにします。


電気やガスの契約について、「アパートやマンション全体で契約変更が必要」などと言われた場合は、必ず管理人や管理会社に確認しましょう。管理会社に連絡が付かなかったり、分からないことがあったりする場合は、親、友人など周囲に相談し、アドバイスを求めるのも有効です。


また、「検針票を見せて」と言われても、すぐに応じないようにしましょう。検針票には、契約者の個人情報のほか、電力契約の切り替えに必要な顧客番号や供給地点特定番号が書かれており、これらの情報で契約変更が可能となります。

「料金が安くなる」と言われた際は、必ずプラン内容を確認し、他の事業者が提供するサービスと比較して検討しましょう。


クーリング・オフができる場合もあります

特定商取引法上の訪問販売に該当する場合は、事業者から適法な契約書面※を受け取ってから8日以内であればクーリング・オフできます。クーリング・オフの通知はハガキのほか電磁的記録(電子メールなど)でも可能です。


※事業者が交付した書面に不備がある場合は、『適法な書面』とは言えないため、クーリング・オフ期間のカウントは始まっていないことになります。

少しでも不安に思ったら早めに消費生活センター等に相談する

*消費者ホットライン「188(いやや!)」番

最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

本件連絡先 相談情報部

ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20240326_1.html

 

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「4月病」に注意 環境変化が影響

「5月病」ならぬ「4月病」に注意 症状の悪化で「6月病」も 

新年度が始まり、新しい環境で張り切る一方で、気が焦って疲れたり、よく眠れなかったりしてはいないだろうか。大型連休明けに体調不良になる「5月病」はよく知られるが、実は「4月病」とも呼ばれる特有の症状があるという。

◇頭痛、めまい、倦怠感……

会社勤めの人が多く訪れる東京都中央区の人形町メンタルクリニック。4月は、体の機能を保つ自律神経の乱れから、頭痛やめまい、倦怠(けんたい)感や不眠を訴える患者が多い。

勝久寿院長は、新年度に伴う職場や家庭などの環境の変化や、寒暖差に対応するため、自律神経に過度の負担がかかることが影響しているとする。

春は気分が高まりやすく、知らずにオーバーワークになってしまうことも要因の一つだという。

医薬品メーカー「ツムラ」による「働くことと不調に関する意識調査」では、社会人歴3~5年の人の約6割が「1年のうちでも4月は不調を我慢しがち」と回答している。

4月に抱えたストレスや疲れが大型連休明けに表面化して「5月病」となり、「やる気がでない」などの適応障害になってしまうという。

◇放置すると「6月病」のおそれ

4月、5月は何とか乗り切れたものの、6月に心身の調子を崩すケースもある。「6月病」とも言われ「うつ病」に分類される。

勝院長は、ストレスをバネにつるされた「重り」に例えて、こう説明する。

 「急性疾患の適応障害は、重りを取り除けばバネが戻ります。しかし、うつ病はバネが伸びきってしまい、重りを除いてもすぐ元に戻らない。ストレスから離れても調子が戻らなければ、慢性疾患のうつ病への移行を疑ったほうがいいでしょう」

特に注意すべきは、中高年の管理職だ。休んだり、人に任せたりしにくく、数カ月間ストレスを抱え込んだ結果、症状が悪化してしまう。

◇4月からの対処が重要

 「単なる体調不良」と安易に判断し、放っておくと症状が重くなるおそれがある。だからこそ、4月からストレスの解消を意識することが大事だ。

入浴やアロマなど自律神経を整えるリラクセーションや、軽い運動も効果的だ。予定を入れすぎず、睡眠をしっかりとって休息する。アルコールに頼るのは逆効果で、規則正しい生活を心がけるのが原則だ。

勝院長は「職場など周囲の注意やサポート」も重要だとする。年度始まりの繁忙期で本人は仕事に熱中し、体の変化にうとくなる。4月病は広く認知されていないため、周囲は精力的に仕事をする様子を問題視しにくい。

 「焦ってせかせかしている、予定が多くて仕事が回っていない。そんな変化に気づいた場合は、ブレーキをかけてあげることが大事です」

頭痛、めまい、胃腸の不調などの症状で内科を受診しても所見が見当たらない場合は、メンタルの不調が疑われる。

仕事が回らず、不安が増す悪循環が起こってしまった際も、専門家への相談が好ましい。勝院長は「適応障害は、怠けているように思われがちだが、職場に行こうとすると吐き気や動悸(どうき)が止まらなくなる。そうなった時は専門医に相談し、周りも受診を勧めてほしい」とアドバイスする。【稲垣衆史】

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「4月病」に注意 環境変化が影響

「5月病」ならぬ「4月病」に注意 症状の悪化で「6月病」も 

新年度が始まり、新しい環境で張り切る一方で、気が焦って疲れたり、よく眠れなかったりしてはいないだろうか。大型連休明けに体調不良になる「5月病」はよく知られるが、実は「4月病」とも呼ばれる特有の症状があるという。

◇頭痛、めまい、倦怠感……

会社勤めの人が多く訪れる東京都中央区の人形町メンタルクリニック。4月は、体の機能を保つ自律神経の乱れから、頭痛やめまい、倦怠(けんたい)感や不眠を訴える患者が多い。

勝久寿院長は、新年度に伴う職場や家庭などの環境の変化や、寒暖差に対応するため、自律神経に過度の負担がかかることが影響しているとする。

春は気分が高まりやすく、知らずにオーバーワークになってしまうことも要因の一つだという。

医薬品メーカー「ツムラ」による「働くことと不調に関する意識調査」では、社会人歴3~5年の人の約6割が「1年のうちでも4月は不調を我慢しがち」と回答している。

4月に抱えたストレスや疲れが大型連休明けに表面化して「5月病」となり、「やる気がでない」などの適応障害になってしまうという。

◇放置すると「6月病」のおそれ

4月、5月は何とか乗り切れたものの、6月に心身の調子を崩すケースもある。「6月病」とも言われ「うつ病」に分類される。

勝院長は、ストレスをバネにつるされた「重り」に例えて、こう説明する。

 「急性疾患の適応障害は、重りを取り除けばバネが戻ります。しかし、うつ病はバネが伸びきってしまい、重りを除いてもすぐ元に戻らない。ストレスから離れても調子が戻らなければ、慢性疾患のうつ病への移行を疑ったほうがいいでしょう」

特に注意すべきは、中高年の管理職だ。休んだり、人に任せたりしにくく、数カ月間ストレスを抱え込んだ結果、症状が悪化してしまう。

◇4月からの対処が重要

 「単なる体調不良」と安易に判断し、放っておくと症状が重くなるおそれがある。だからこそ、4月からストレスの解消を意識することが大事だ。

入浴やアロマなど自律神経を整えるリラクセーションや、軽い運動も効果的だ。予定を入れすぎず、睡眠をしっかりとって休息する。アルコールに頼るのは逆効果で、規則正しい生活を心がけるのが原則だ。

勝院長は「職場など周囲の注意やサポート」も重要だとする。年度始まりの繁忙期で本人は仕事に熱中し、体の変化にうとくなる。4月病は広く認知されていないため、周囲は精力的に仕事をする様子を問題視しにくい。

 「焦ってせかせかしている、予定が多くて仕事が回っていない。そんな変化に気づいた場合は、ブレーキをかけてあげることが大事です」

頭痛、めまい、胃腸の不調などの症状で内科を受診しても所見が見当たらない場合は、メンタルの不調が疑われる。

仕事が回らず、不安が増す悪循環が起こってしまった際も、専門家への相談が好ましい。勝院長は「適応障害は、怠けているように思われがちだが、職場に行こうとすると吐き気や動悸(どうき)が止まらなくなる。そうなった時は専門医に相談し、周りも受診を勧めてほしい」とアドバイスする。【稲垣衆史】

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熱中症特別警戒アラート 運用開始

熱中症特別警戒アラート 運用開始 

「熱中症特別警戒アラート」きょうから運用開始 “国内で過去に例のない”危険な暑さ予想の場合に発表

国内で過去に例のない危険な暑さが予想された場合に、熱中症を予防する行動の徹底を求める新しい情報、「熱中症特別警戒アラート」の運用がきょう(24日)から始まります。

今年の「熱中症警戒アラート」の運用がきょうから始まるのに合わせて、新たに「熱中症特別警戒アラート」が導入されます。

「特別警戒アラート」は、国内で過去に例のない危険な暑さが予想される場合に環境省から発表され、これまで危険な暑さが予想される場合に発表されていた「警戒アラート」よりもさらに強く熱中症を予防する行動の徹底を呼びかけるものです。

「警戒アラート」は、気温や湿度などを取り入れた「暑さ指数」が都道府県内のいずれかの観測点で33以上と予想される場合に発表されるのに対し、「特別警戒アラート」は、「暑さ指数」が都道府県内のすべての観測点で35以上と予想される場合に発表されます。

発表は、環境省が前日の午後2時をめどに緊急の記者会見を開くことなどを通じて行われる予定です。

今年の「特別警戒アラート」と「警戒アラート」は、きょうから10月23日まで運用されます。

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