25日、都心では20度を超える陽気となり、春一番も観測された。
東京・お台場では、河津桜がきれいな花をつけた。
桜の花を近くで見てみると、つぼみも残っているが、5分咲きといったところ。
しかし、その桜の花を揺らす強い南風が吹いた。
気象庁は25日、関東に春一番が吹いたと発表した。
巣鴨では「春一番って言ってたから。すごくあったかい。今、全部脱いで…」との声が聞かれた。
立春から春分の間に、8メートル以上の南風が吹いたときに春一番となるが、25日の春一番は、2010年もまったく同じ日に吹いた。
そして、この春一番とともに、花粉も一気に飛び始めた。
関東地方は、南風が吹き込むにつれて、気温もぐんぐん上昇し、都心では午前11時半に20度に達し、青梅では最高気温が23.6度を記録した。
これは、4月下旬の暖かさ。
このポカポカ陽気で、巣鴨のとげ抜き地蔵では、日なたぼっこをする人や寝ている人も見られた。
25日の暖かさで、埼玉・東松山市の「埼玉県こども動物自然公園」では、カピバラがのんびりと昼寝をする姿が見られた。
しかし、温泉のお湯が注がれ始めると、カピバラは一斉に温泉に向かった。
午後2時、温度計は26度を指し、さすがにカピバラも熱かったのか、次々にお風呂から出ていった。
さすがに長湯はできない様子だった。
飼育担当者は「もしかすると、この暑さで、お風呂に入る気分じゃないというか。お風呂に入りたがらなかったのかもしれないですよね」と話した。
ところが、夕方になって気温が下がってくると、カピバラは温泉通なのか、打たせ湯を堪能していた。
午後2時前、皇居では、温度計が22度を指し、少し走っただけでも汗ばんでしまうほどの暑さとなった。
そうした中、27日に行われる東京マラソンのため、最後の調整に走っているランナーも見られた。
ランナーは、このポカポカ陽気について、「うれしいですね。(27日も)こんな天気だったら走りやすいんじゃないですかね」と話した。
東京マラソン参加予定のランナーは、「筋肉の状態とこれ(ウエア)で走るので状況見て」、「ちょっと暑すぎるかもしれない。でも、いいんじゃない。暖かい方がいかもしれない」などと話した。
ところが、暖かいのは、25日だけだという。
フジテレビの三井良浩気象予報士は「きょう(25日)は4月下旬の暖かさでしたが、あした(26日)はがらりと冷たい空気と入れかわります。このため、きょうよりも10度以上気温が下がりまして、一気に真冬に逆戻りしそうです」と話した。
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