県がまとめた新潟空港の10年の利用状況によると、国内線と国際線を合わせた利用者数は前年比2・2%減の94万1875人で、6年連続で減少し、2年連続で100万人を割り込んだ。
国内線は同2・7%減の74万2484人。1~6月は新型インフルエンザの影響を受けた09年と比べ増加したが、7~12月は09年の新潟国体の開催や秋の大型連休「シルバーウイーク」といったプラス要因がなくなったため減少した。
最も利用者が多い大阪線は40万7330人(前年比0・6%減)、札幌線が14万7305人(同0・6%減)でほぼ横ばいだったが、沖縄線は10~5月の季節運航になったため3万8339人(同28・7%減)と大きく落ち込んだ。
大阪線の搭乗率は09年より6・5ポイント高い60・1%を維持しており、全日本空輸が今年7月から、現在の1日4往復から5往復に増便することを決めている。
国際線は19万9391人(同0・6%減)。欧州などへの乗り継ぎ利用が多かったソウル線が10万6449人(同3・8%増)、中国ハルビン線が3万8011人(同22%増)と、ともに過去最高を記録し、上海線も1万5714人(同27・7%増)と伸びた。
一方で、ロシアのハバロフスク線が6473人(同54・4%減)、ウラジオストク線が8655人(同50・7%減)と大きく落ち込み、ともに過去最低だった。両線とも4月から週2往復から1往復に減ったうえ、県と新潟市が財政支援を決めるまでの間の10~12月に一時運休したことが響いた。【小川直樹】
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