岩手県陸前高田市は17日、東日本大震災の影響で途絶えていた「ふるさと納税」の受け付けを7月1日に再開すると発表した。寄付者への返礼品を通して特産品を幅広く宣伝する一方、その梱包(こんぽう)業務を障害者などに委託して就労支援を図る。
市のふるさと納税は「陸前高田がんばっぺし応援寄付金」。申し込み手続きは全国の自治体とほぼ同じだが、使い道については▽出産・子育て▽高齢・障害者支援▽文化財保護--などと、寄付者が選択できる。
返礼品にはブランド米「たかたのゆめ」やカキ、米崎リンゴなど農水産物など計75品目を用意。戸羽太市長は「地域産業の支援や交流人口の拡大、震災の風化防止」をふるさと納税の柱に据えている。
市は返礼品の荷造りや発送作業を、市内の福祉作業所やシルバー人材センターに任せる予定だ。ふるさと納税の利用により、障害者らの雇用や所得増を積極的に後押しする効果も期待している。
問い合わせは、同市企画政策課(電話0192・54・2111)。
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