最近では百貨店でもフェアが行われ、毎年開催されている「B-1グランプリ」の経済効果が78億円とまでいわれている“B級グルメ”。B級グルメには明確な定義はなく、安くて庶民的で、しかもおいしいと評判の料理のことをB級グルメと呼んでいるようだ。
楽天トラベルが調査した「新潟県を旅した人が選ぶ!新潟県・旅めしランキング」では、ベストテンにB級グルメ5品が見事にランクイン。その人気ぶりをアピールした。
1位は「へぎそば」、2位は「栃尾の油揚げ」、3位は「のっぺい汁」と、トップ3は著名な新潟の名物料理が占めたが、4位にランクインした「タレかつ丼」は、新潟を代表するB級グルメのひとつ。トンカツをしょうゆベースのタレにくぐらせ、ごはんの上に乗せたもので、新潟市で“カツ丼”といえばこのタレかつ丼を指すほどの定番だ。
新潟にはもうひとつB級グルメで有名なカツ丼がある。その名も“洋風カツ丼”。平皿に盛ったご飯にカツをのせ、その上にケチャップやドミグラスなどをベースにした洋風ソースをかけたもので、昭和初期から長岡市民に愛食されてきたという。ともに80年にわたって地元で愛されてきた歴史あるメニューだ。
さらに、新潟の“B級おやつ”と呼ばれる「ぽっぽ焼き」は6位に。黒糖と小麦粉を使ったシンプルな棒状の食べ物で、下越地方ではお祭りの露店の定番として人気を集めている。そして、7位に選ばれたのは、新潟B級グルメといえば最初に名前が挙がる「イタリアン」。ソース焼きそばにトマトソースをかけた新潟市民のソウルフードだ。値段の安さもあり、「おやつ」としても広く食べられているという。
8位の「鯛茶漬け」は、「鯛」ゆえにB級グルメかどうかは意見が分かれるところなのだが、全国ご当地どんぶり選手権でグランプリに輝いたほどの実力の持ち主。鯛の水揚げ高が県内でもトップクラスの柏崎市では、古くから「鯛めし」などの鯛料理が供されてきた。しかし、高価な上に予約が必要と、やや敷居が高いこともあり、数年前にもっと気軽に「柏崎の味」を楽しんでもらおうと考案されたのが、この鯛茶漬けだ。
9位には東京でも人気の高い「燕三条背脂ラーメン」がランクイン。燕市の「福来亭」が、工業地域である県央地域の工場労働者たちの要望を汲んで作ったもので、濃い目の味付けに、伸びにくい極太麺、冷めないようにどっさりかけられた背脂が特徴だ。新潟は、認知度はまだまだ低いが、県外のツウも認めるラーメン大国でもある。この燕三条背脂ラーメンは新潟4大ラーメンのひとつで、他には「新潟あっさり系」「長岡生姜醤油ラーメン」「新潟濃厚味噌ラーメン」があり、最近ではこれに「三条カレーラーメン」を加えて新潟5大ラーメンともいわれている。
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