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<クマ出没注意>過去最多ペース、生活圏の変化が影響

新潟県内でツキノワグマの出没が相次いでいる。県のまとめによると、4月以降のクマの目撃・痕跡発見件数は12日時点で164件で、現在の方法で統計を取り始めた2006年度以降で過去最多だった昨年と同ペースで情報が寄せられている。5月は100件と同月として最多だった。専門家によると、近年、クマの生活圏の変化などによって春から初夏に多く出没する傾向があるといい、各自治体や県警は注意を呼びかけている。

ツキノワグマの主食であるミズナラやクリなどの木の実は、一定の周期で不作と豊作を繰り返すため、凶作であれば冬眠に備えたクマが人里へ降り、秋に大量出没する。一方、春~初夏の時期にも冬眠明けのクマが人里まで餌を探しに降りてくるが、クマの生態に詳しい箕口秀夫・新潟大農学部教授=森林生態学=は「近年は増加傾向にある」という。

県によると、06~11年度の4~8月の間の目撃・痕跡発見件数は100~200件で推移していたが、12年度には200件を超え、14年度は380件に達した。今年も同様のペースで増え続けている。県内のクマの生息数は約1000頭前後と推測され、例年に比べて増えてはいない。

箕口教授は「クマの生活圏が人里に近づいてきたからではないか」と分析する。入山した登山者が捨てた食べ物の味を知ったことや、収穫しないまま放置した農作物、墓の供え物はクマを呼び寄せる原因だという。冬眠場所も「人里に近づいてきたのではないか」と指摘する。

県内では5月7日朝、阿賀町で70代の男性がクマに襲われ頭や顔に軽傷を負った。今月3日には長岡市の市街地近くで地元猟友会がクマを射殺。新潟大付属長岡小学校からわずか400メートルの河川敷だった。県は「山菜採りや登山の際は、携帯ラジオや鈴を持ち、クマの活動が活発な早朝や日没後は入山を避けてほしい」と呼びかけている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150614-00000017-mai-soci

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