健康診断を受けた子どもが、学校から「再検査のお知らせ」を持ち帰ってきた–そんな時、保護者はひどく心配な気持ちになるだろう。結果の受け止め方や病院受診の際のアドバイスなど、適切な対処法について、元養護教諭で帝京短期大学教授の宍戸洲美氏に伺った。
■確定診断ではないが 早めに病院へ
学校の健康診断は、病院の診察と違って「○○が悪いです」という確定診断をされるものではありません。治療や詳しい検査が必要な場合は、学校からお知らせの用紙が配られると思いますので、できるだけ早く病院を受診し、子どもが安心して学習や運動に取り組めるようにしましょう。どの病院を受診すればよいのか迷われたりすることがあれば、担任の先生や養護教諭に相談してください。
■かかりつけ医で治療中などの場合には
保護者のなかには、健康診断の結果に疑問を持たれるかたもいるかもしれません。たとえば、「学校の歯科健診の直前にかかりつけの歯医者で診察してもらったときは、虫歯はないと言われた」などの場合です。多くの子どもの診察を短時間で行っているため、誤診の可能性もあるかもしれませんので、その旨を学校に伝えて相談してみましょう。かかりつけ医で治療中の項目であれば、再検査しなくてもよい場合もあります。
再検査が終わったら、結果を学校に伝えましょう。学校はその結果を把握して、教育活動に配慮する必要があれば適切な措置をとるようにしています。再検査する項目がなくても、子どもの心や体に関する心配ごとがある場合は、健康診断が終わったころに開かれる、校医による健康相談で相談されてみてはいかがでしょうか。心配ごとがある場合はぜひ活用しましょう。
出典:[ベネッセ教育情報サイト]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150428-00010000-benesseks-life