ダウン症の書家・金沢翔子さん(29)=東京都=の作品を展示する山形市山寺の「金沢翔子記念館」(大川原有重館長)が26日、リニューアルオープンしたのに合わせ、金沢さんと母で書家の泰子さん(71)が訪れた。金沢さんは山形市と立石寺に対し自作を贈り、感謝の気持ちを表した。
5歳のころから泰子さんの指導で書道を始めた金沢さん。10歳の時に泣きながら書き上げた「涙の般若心経」が代表作として知られるほか、今年3月には米ニューヨークでダウン症への理解を深めることを目的とした国連本部の会合に出席し、スピーチした。
金沢さんはこの日、「山形」「山寺」と力強くしたためた書を市川昭男市長と同寺の清原正田住職に手渡した。市川市長と清原住職は「これから山寺がますます発展していけそうだ」などと謝辞を述べた。創作の様子を見守っていた泰子さんは「翔子が自発的に書いているので、とてもリラックスしていて良い作品になった」と話していた。
リニューアルした記念館は「共に生きる」「門」などの新作を含む約40点を展示しているほか、金沢さんの活動を紹介する映像コーナーを設けた。
開館時間は午前9時~午後4時。入場料500円(中学生以下、障害者手帳を持っている人は無料)。問い合わせ023(695)2011。
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