[ カテゴリー:食育 ]

メーカー発 健康レシピ…減塩、自社製品のアレンジ法も

自社商品を使い、栄養に配慮したレシピを紹介する食品メーカーが増えている。各社のホームページには、手軽に調理できる健康的なメニューが多数載っている。

■生活習慣病予防

 

4月、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」が改定され、1日の塩分摂取量の目標値が前回(2010年)より減らされた。18歳以上の成人は、男性が9・0グラム未満から8・0グラム未満、女性が7・5グラム未満から7・0グラム未満となった。塩分の取りすぎは高血圧を始め生活習慣病のリスクを高めるからだ。

減塩の動きを受け、ミツカンは、レシピサイト「クックパッド」と共同開発した「ほど塩レシピ」を提案した。ほど塩とは、ほどよい塩加減という意味の造語で、自社のぽん酢しょうゆ「味ぽん」や、だし入りめんつゆの「追いがつおつゆ」などを使った料理が並ぶ。

人間の味覚は、酸味が入ると塩味を感じやすくなり、だしのうまみが利くと薄味が気になりにくいという特徴がある。ぽん酢しょうゆで肉や魚に下味をつけたり、いため物の味付けにめんつゆを使ったりすると、しょうゆや塩の量を減らせるという。

■かんで味覚刺激

 

カルビーはグラノーラ「フルグラ」を活用し、「かんで味覚を育む」食事スタイルとレシピを提案する。シリアル食品の一種で、ライ麦などの穀類を焼き上げて作るグラノーラはかみごたえがある。かむ回数が多いと唾液が分泌されて舌の細胞が刺激され、味覚が鋭敏になるという。

3月末には都内で、かみ方を考えるイベントを開催。指導した歯科医の今村美穂さんは「ヨーグルトに入れたり、果物と合わせたりすれば栄養バランスもよい食事になる。味覚の発達や、かむ力の向上にもつながる」と説明した。

主力商品の煮豆「おまめさん」シリーズを活用したレシピを提案するのはフジッコだ。煮豆は食物繊維が豊富だが、単品で食べるのは苦手という子供や男性にも好まれる料理が並ぶ。同社の商品は、根菜なども入った「ごもく豆」や甘い「うぐいす豆」など種類が豊富なため、おかずからおはぎなどのデザートまで多様な料理を紹介している。

■手軽に調理

 

伊藤園が提案するのは、「1日分の野菜」など野菜ジュースを用いた料理レシピだ。同商品は国が推奨する野菜摂取量の目標に照らした栄養成分値で作られている。煮込み料理やソースに使ったり、焼き菓子の生地に混ぜたりと、洋風メニュー中心で紹介している。

管理栄養士の岡仁おかひとしさんは、3月まで栄養管理室長として勤めた国立病院機構東長野病院(長野市)で、同商品をご飯や肉と一緒に煮込んでリゾットにするなどのアイデアを外来患者に提案していた。「味のアクセントになり、一定の栄養分も補える」と話す。

医学博士で管理栄養士の本多京子さんは「味つけや栄養価が保たれている加工食品は、活用次第で便利な食材になる」と話す。「肉や野菜を1品目加える、調味料を足すなどして、家庭料理としてアレンジするといい」とアドバイスする。(上原三和)

(2015年4月15日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=117389

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