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育児相談の現場から(4)昼寝をしない子供、ちゃんと育つ?

長年の助産師の経験から、悩めるお母さんにアドバイスをするこの連載。今回のテーマは「赤ちゃんの昼寝」です。生まれてすぐは、おっぱいを飲む以外は寝てばかりだった赤ちゃんも、生後1か月を過ぎたあたりから起きている時間が増えてきます。やがて、夜と昼の区別ができるようになり、昼間は寝る時間がグッと減ってきます。中には、昼寝をしない子供も出てきます。まさに、「寝る子は育つ」の逆の状態です。こんな調子でうちの子はちゃんと成長できるのかしら、と不安になるママもいるかもしれません。

育児相談の現場から(4)昼寝をしない子供、ちゃんと育つ?

◆赤ちゃんの睡眠時間
ほとんどの場合は大丈夫。赤ちゃんによって個人差はあるものの、月齢が進むにつれて睡眠サイクルが整備されていくので、昼寝のための環境を整えれば、定期的に昼寝をするようになります。大人もそうですが、どれくらいの睡眠時間が必要かは人によって異なります。長時間眠らないとダメな「ロングスリーパー」もいれば、短時間の睡眠でも活動的な「ショートスリーパー」もいます。これは赤ちゃんも同じです。昼寝をタップリしたい子も、ほんの5分~10分で十分という子もいて、どれが正解ということはないのです。

◆子供は寝なくても育つ?
お母さんの心配は、「昼寝の時間が少なくて発育に影響がないのか?」ということでしょう。しかし、日中に機嫌よく遊んでいて、夜の寝つきや夜中の睡眠状態、朝の目覚めが良いのであれば心配はありません。ただし、夜に寝つきが悪い、夜泣きがひどいなどの兆候があったら、昼寝の必要性を考えてもいいでしょう。自分の子がどんなタイプかをみて、その子に合った昼寝タイムを作ってやることが大切です。効果的な昼寝のためには、次のような点に注意しましょう。
部屋を暗くする必要はない

夜寝るのとは違うので、部屋を真っ暗にする必要はありません。むしろ、「寝ているけれども昼間なのだ」ということが赤ちゃんにもわかることが大切です
睡眠を妨げない

子供が昼寝をしている間も、お母さんはすることがあるかもしれません。でも、大きな音で急に目を覚ますことがないように注意してください。
眠らなくても休ませる

昼寝をしない子でも、日中お布団の上で横になる時間を取りましょう。横になっているだけで赤ちゃんの体力が回復し、機嫌がよくなります。

◆赤ちゃんの睡眠ペース
赤ちゃんに、朝日を浴びさせて目覚めさせることで、体内時計をリセットする効果があります。だいたい生後4か月頃までには、外の世界に慣れようと生活にある程度のペースができてきて、体内時計も整備されてきます。それに伴って、夜の睡眠サイクルも出来上がっていきます。成人の睡眠サイクルが90~100分なのに対して、赤ちゃんの場合は50~60分と短いながら、一晩に何度もこのサイクルが繰り返されます。すると昼寝も定期的になり、午前中なら9時~11時の間に1時間くらい、昼の授乳後に2時間くらい寝る子が多いようです。一方、夕方に寝る時間は段々となくなっていきます。

●南部洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師、株式会社とらうべ社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべを設立

Mocosuku編集部

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150311-00000003-mocosuku-hlth

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