スマホの存在が常に気になりませんか?
多くの人がいつのまにかスマホ依存症に陥っています
生活の中にすっかり浸透したスマートフォン。この「スマホ」に1日のうちにどれくらい接していますか? 直接、手で操作をしたり、画面をチェックしなかったとしても、いつもスマホの存在が頭のどこかにあり、スマホを取り出して使用したい衝動に駆られたりはしていないでしょうか?
スマホを使いたいという気持ちのままに使用していると、1日の多くをスマホ操作に費やすことになります。操作の内容は、メールチェックやニュースの閲覧、ゲームやSNS、お気に入りのアプリなど、人により様々だと思いますが、頻繁に使用しているうちに、仕事中や人との会話中、食事中、バスタイム、就寝時などもスマホを見ずにはいられなくなる「スマホ依存症」に陥る危険性が高まります。
休憩時間にスマホ操作をすると「休憩」にならない
スマホで休憩時間を過ごしてしまうと、結局、体は休まりません
スマホ依存症の恐ろしいところは、心と体の健康を損なうことへ繋がるという点です。スマホ依存症に陥ると、脳が休まる時間が減少してしまいます。一例を挙げてみましょう。例えば、パソコンを多く使用するデスクワークの人は、休憩時間には目と体(座り姿勢を長時間維持したための筋疲労)を休めることが望ましいのです。
しかし、スマホ依存症に陥ると、休憩時間に入ると同時にポケットやカバンからスマホを取りだしチェック。トイレでもチェック。ランチのために店で食事を注文し、食事が運ばれてくるのを待っている間もスマホを眺める。そして、スマホをいじりながらの食事。残りの休憩時間もスマホを操作……といったように、目と体を休めるべき時間に視覚から沢山の情報や光刺激を受け、脳も活性化されてしまいます。
スマホを操作する姿勢にも問題があり、姿勢の悪さや手指の酷使へとつながる恐れがあります。そして、昼休みが終わり、デスクワークへ戻り、長時間の座り姿勢とパソコンワーク。いつ、目と体を休めるのでしょうか?
時には全身症状にもつながるスマホ依存症
視覚的な刺激を受け続け、スマホ操作による不良姿勢と手指の酷使が続くスマホ依存症になると、どのような症状が表れるのでしょうか? 酷いケースでは、睡眠障害や胃腸症状、気分が優れないといった全身的な症状に見舞われることもありますが、頭・頸部にも様々な変化が見られます。
- 肩こりの誘発、悪化
- 頭全体の痛み
- 後頭部の痛み
- こめかみの痛み
- 目の痛みや目の乾き
- 首の痛み、首スジのこり
- 背中の張り感、痛み
- 表情のこわばり
- 食事などでの顎の痛みや、口の開閉がしづらい
あらゆる筋肉の緊張へつながる恐れアリ!
意外な部位の筋肉が緊張をおこしてしまうことがあります
スマホを頻繁に使うことで、スマホを使用する姿勢的な負荷が生じます。顔はうつむいた状態にスマホを持つ腕の保持、手指の反復動作が加わります。この状態が繰り返されるだけでも、筋肉疲労が生じて肩こりや背中の張り感につながることが懸念されます。
そして、じっとスマホ画面を見続けることで、光刺激による自律神経への影響、目のピント調整機能の筋肉の疲労、目が疲労して見づらさを感じたときに、目を細めて画面を凝視しようとすることなどの影響で、顔面の筋肉のこわばりを生じることもあります。
また、仕事にスマホを使用している最中や、SNSでのコミュニケーションにストレスを感じながら使用している時など、無意識のうちに奥歯を噛みしめている場合があります。それが繰り返されるうちに、顎の関節に負担が生じ、食事にアゴへ違和感を覚えるようになるケースもあります。
リラックスマッサージで目の痛み・頭痛予防
スマホ依存症により、肩こり、首や目の痛み、頭痛を生じやすい状態の時、顔面にや頭部にある筋肉を緩めることで、発症を予防します。スマホの存在が気になる、という人は、自覚症状の有無にかかわらず、顔と頭に心地良い刺激を入れてリラックスさせましょう。
しかし、心身の健康に最も有効な方法は、やはりスマホに触れる回数、時間を減らすことです。すぐに取り出すことができないような場所へ保管するなど、極力スマホとかかわらないようにする意識も大切です。
■目の痛みや頭痛予防にも! リラックスマッサージ
蒸しタオルで目を温めるとさらに効果的です
1. 指先でおでこをマッサージします。左右の指先を揃えておでこに当て、そのまま皮膚を動かす意識をもって指先(腹の部分)で小さな円を描きます。
5回円を描いたら、少し位置をずらして、同じようにまた円を5回描きます。おでこ全体をほぐしましょう。
おでこや頭の上面がやわらかくなると後頭部の筋肉もリラックスしやすくなります
2. おでこの筋肉とつながりの深い頭の上面にある筋膜をほぐします。頭の上面を頭皮マッサージをするようなイメージで、ほぐしましょう。「1」と同様に指先の腹で、円を描くようにほぐします。 強く圧す必要は無く、あくまでも心地よい程度でマッサージしましょう。