■ 70℃の温風で布団の水分を取り除く
レイコップ・ジャパンは、水分を取り除く新機能を搭載したふとんクリーナー「レイコップRP(アールピー)」を2月28日より発売する。希望小売価格は59,800円(税込)。
ふとん掃除専用の小型掃除機。レイコップ独自の「光クリーンメカニズム」を搭載しており、ふとん表面をたたきながら、UVランプを当て、ダニなどを吸うことで、ハウスダストを効果的に除去できるほか、ハウスダストが発生しにくいふとん環境を作ることができる点が特徴。
新モデルでは新たに、約70℃にあたためられた空気をふとんに送り込み、ふとん内部の水分を取り除く「ドライエアブロー」機能を新たに搭載した。
レイコップ・ジャパン セールス部 マネージャーの和田信彦氏は「人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかく。ドライエアブロー機能では、ふとんの表面温度を上げることで、効果的に水分を取り除くことができる」と話す。
また、現在レイコップ以外にも様々なメーカーがふとんクリーナーを展開するが、これについては「ダニは繊維にしがみつく性質があるため、たたきながら吸引させることが重要」だと話す。会場では、同社の行なった実証実験の動画が公開されたが、繊維にしがみついたダニをレイコップは約13秒で吸引できたのに対し、振動機能がないハンディクリーナーでは、16秒経っても吸引できなかった。
■ 日本で250万台を達成
レイコップ・ジャパンの代表取締役社長 リ・ソンジン氏は、レイコップが日本で累計販売台数250万台を達成したことについて、「販売台数だけでなく、250万人に健康を届けることができたということに意義がある」と語り、日本でのヒットの要因としては「大気汚染・梅雨・住環境の変化・高齢化」の4つを挙げる。
「レイコップを開発して、一番喜んだのは実は私の母親だった。高齢者にとって布団を干すというのは本当に大変な作業。今後もふとんクリーナーのパイオニア、カテゴリリーダーとして健康問題に取り組んでいきたい」と話した。
新製品は、レイコップのラインナップで最高モデルとされ、独自の「光クリーンメカニズム」についても強化されている。ふとんを叩くパッドは4つに増やされ、毎分3,600回の振動を与えるほか、UVランプは16Wに強化されている。
使い勝手の面では、本体重量、吸引力、形状を最適化しており、ふとんの上で使いやすい最適なバランスを実現した。ダストボックスは水洗い方式で、本体から取り外した後、水を入れてからゴミを取り除く。ダニの死がいなどが周囲に飛び散らず、衛生的だという。なお、ゴミ捨て後はフィルターを完全に乾燥させる必要がある。
本体サイズは359.8×488.8×169.4mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.4kg。吸込仕事率は67.4Wで、最大消費電力は750W。集じん容量は約0.4L。電源コードの長さは5m。本体カラーはホワイトとブラックの2色。
■ 吸引力が強すぎるのはダメ
会場では、睡眠評価研究機構 代表 白川修一郎氏と、家事アドバイザーの藤原千秋さんも登場。寝具や寝室環境についてプロからの意見を話した。
白川氏は「日本人は、睡眠や寝具に対しての関心が低く、先進国の中でも最低レベル。睡眠についての興味が薄く、知識もない。我々は90年代から布団を干した後に、掃除機を使うということを推奨していたが、これまでなかなか浸透しなかった。ふとんクリーナーという製品を考えると、適度な吸引力が重要。吸引力が強すぎると、布団の繊維を壊してしまい、ハウスダストの原因になりかねない」と話した。
一方、藤原さんは「様々な要因があり、布団を干している人は少なく、布団がカビてしまったり、マットレスがカビてしまったという話もよく聞く。レイコップは、ふとん専用とすることで、市場に一石投じた製品であり、大きな存在」と語る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150216-00000037-impress-ind