チョコレートやココアの原料・カカオ豆の「カカオポリフェノール健康効果」は広く知られるようになりました。近年ではもっと研究が進んでいてカカオ豆に抗肥満作用があることがわかっています。
知らなきゃ損!!ココアのダイエット的飲み方についてレクチャーいたします。
ココアは太る!と思っていませんか?
まずはからだと心に効くカカオの栄養学から
チョコレートやココアはカカオの実からできています。
カカオの実からカカオ豆を取り出し、乾燥発酵させてすりつぶしたものが「カカオマス」
このカカオマスを搾った油分がカカオバター。絞りかすが「ココアパウダー」すなわちカカオから脂肪分を除いたものが「純ココア(ピュアココア)」です。
ちなみにカカオマスに、ミルクや砂糖、更にカカオバターを加えたものがチョコレート。
純ココアに乳製品やお砂糖を加えたものは「調整ココア」と呼ばれています。
ダイエット中ですがコクのある飲み物が飲みたい。
便秘の症状が気になる。などと言う時は「純ココア」を使ったHotドリンクはいかがでしょう。
ジュース、お酒など嗜好飲料はエンプティーカロリーと呼ばれています。
カロリーは有っても栄養がない。ということです。
一方、純ココアはカルシウム、マグネシウム、亜鉛などミネラルが含まれています。
また、細胞老化の老化を防ぐ働きをするカカオポリフェノールが豊富です。
次にダイエット関連した純ココアの2つの栄養素にスポットを当てて詳しく説明していきます。
豊富な食物繊維はニンジン以上!美肌効果も。
実は純ココアには食物繊維が豊富です。
ココア1杯の食物繊維は約1.7g。人参1本丸ごとかじって1.4g。これはスゴイ!
食物繊維は糖質の吸収を遅らせ、血糖値の急激な上昇を抑えるため糖尿病や肥満の予防につながります。
純ココアの食物繊維は「カカオリグニン」というもの。「カカオリグニン」は、腸の中で便を押し出す作用(食物繊維の作用)と腸内の善玉菌を増やす作用(ポリフェノールの作用)も加わるため、便秘解消、腸内環境改善による美肌効果が期待できます。
魅惑のかおりでリラックス&脂肪を燃やす
チョコレート、ココアの香り成分「テオブロミン」
チョコレート、ココアの香り成分「カカオ豆テオブロミン」
カフェインをはじめとするメチルサンチン誘導体の一種です。脂肪分解促進、血管や気管の拡張、利尿効果が有ります。
そのため、咳がおさまり、血行促進、むくみの改善がみられます。
カフェインと違って中枢神経の興奮はなく、逆にカカオ独特の甘く、ほろにがい香りに集中力を高め、気持ちをリラックスさせる力があることが様々な実験結果で明らかになっています。
ダイエットにおすすめココアレシピ
以上の理由からちょっとお腹が空いた時、おすすめなのがココアです。
ちなみに、気になるカロリーは…
ココア1杯分のカロリーは 純ココア大さじ1杯(6g)16kcalとして
普通牛乳100ccで作ると 83kcal
低脂肪乳100ccでは 64kcal
豆乳 100ccだと 64kcal
牛乳が入ることでカロリーは上がりますが、ココアの成分がダイエット中に起こりがちな便秘や栄養不足によるむくみの予防にもなります。
また食べたい欲求から生まれるストレスの緩和にも役立ちます。
美容と健康に♥ホッとゴマ&きなこココア
by えり8eight
普段のココアに黄粉の風味とゴマのプチプチ感をプラス♡
勉強で疲れた体にホッと染みわたる癒しの一杯♪
美容と健康にも^^
【ナイショ】ホットココア。
by まーみーさん。
本当は誰にも教えたくない【ナイショ】のホットココア。自分で甘さを調整でき、なおかつ簡単に作ることができます!
喫茶店のホットココア
by chi-chan
材料を鍋に入れ
かき混ぜながら温めるだけ~
心も体も温まる簡単美味しいココアです^^
さらに、ダイエット効果を期待するならお砂糖やミルクパウダーが入っていない純ココアを選んでください。
また、お砂糖はダイエットシュガーなどでカロリーを抑えたり、腸内環境を整えるために、腸の善玉菌のえさとなるオリゴ糖やはちみつを選ぶといいでしょう。優しい甘さがおすすめです。
といっても牛乳を入れるので、1日1杯位を目安に。
飲み過ぎはダイエットにはNGです。
現在、カカオリグニンのインフルエンザなどの抗ウイルスに関する研究も進んでいます。
ほっとするだけではない冬のホットココア。
心と体は優しくほっこり温めて、ついでに脂肪はバンバン燃やしていきましょう!
※記事初出時に、ココアに関する誤解を招く表現がありました。ここに修正して、お詫び申し上げます。
著者:クックパッド ダイエットラボ 管理栄養士:水谷 俊江
http://news.goo.ne.jp/article/cookpad/life/cookpad-3971.html