福岡県大牟田市の中心部にある築町商店街の空き店舗に、同市社会福祉協議会が運営する小規模デイサービス施設「まちの縁側 築町えいる」がオープンした。
定員10人の施設に、誰もが自由に使えるオープンサロンを併設。催しを随時開くなどして商店街のにぎわいづくりにも取り組む。
約10年前まで婦人服店だった建物の1階を借り、昨年10月から約1600万円をかけて改装。同年12月16日に落成式を開いた。
名前の由来は、英語で「応援」を意味する「エール」。浴室、キッチンなどを備えるほか、明るく気軽に入りやすい空間を心がけ、国道208号に面した壁面をガラス張りにした。
営業は毎日午前9時半~午後4時(1月1~3日を除く)で、オープンサロンもそれに合わせて開放する。近くの停留所でバスを待つ人や買い物客らに休憩所として気軽に利用してもらいたい考えだ。手芸教室などの催しも随時企画する。
10年前は40を超す店があった同商店街だが、現在は空き店舗が5割に達した。市社協の進出を商店街振興組合は喜び、落成式には多くの組合員が集まって祝福した。荒木輝信理事長は「新しい人の流れが生まれ、商機になる。共に街を繁栄させたい」と歓迎した。
市社協の西村直会長も「若い人からお年寄りまで幅広い世代が集う場を目指す。にぎわい創出の一翼を担いたい」と話していた。(小川紀之)
(2015年1月20日 読売新聞)
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