県は県政運営の基本計画「夢おこし」政策プランに関する県民意識調査の平成26年度の結果を発表した。暮らしやすさについて計11項目のうち、25年度と比べ「芸術文化・スポーツ環境」など6項目で「満足」「ほぼ満足」とする答え(満足層)が増加、「男女平等社会」など5項目で減少した。一方、「子育て環境整備」など2項目で「不満」「やや不満」とする回答(不満足層)が増加した。
調査は26年10月に行われ、有効回答1036人、有効回収率51・8%。回答は満足▽ほぼ満足▽どちらともいえない▽やや不満▽不満-の5段階で行った。
結果によると、昨年度に比べ、満足層が最も増えたのは「芸術文化やスポーツに親しむ機会や場が十分ある」で前年度比3・5ポイント増の38・4%、不満足層は同4・2ポイント減の24・5%で、泉田裕彦知事は「この方向で施策を進めたい」と語った。
ほかに満足層の増加が大きかったのが、「自然環境や生活環境が大切にされている」の同2・6ポイント増の57・5%、「ブロードバンドなど情報通信環境が十分整備されている」の同2・6ポイント増の51・8%だった。
一方、満足層の減少率が最大だったのが「男女平等な社会」で同4・7ポイント減の29・0%、不満足層は同0・4ポイント増の17・1%だった。女性の不満足層は同0・7ポイント減の19・3%に対し、男性は同1・5ポイント増の14・8%だった。男性の満足層は30・7%で24年度の44・6%、25年度の37・9%からさらに減少、下げ幅も女性より大きかった。理由や詳細について県は「把握できていない」としている。
不満足層が最も増えたのは「子育て環境が十分に整備されている」の同1・2ポイント増で28・9%と最多。満足層は同1・7ポイント減った25・8%だった。背景として泉田知事は、昨年4月の消費税増税を挙げ、増税分が充足された実感がなく、負担だけが増え「所得の少ない層を直撃している」と指摘した。
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