オーストラリアで行われている、AFCアジアカップ。連覇を狙う日本は初戦を4-0で快勝し、リーグ戦1位突破を狙っている。アギーレ監督の“八百長疑惑”も気になるところだが、再びアジアの覇者となることを期待している人も多いだろう。
さて、一流アスリートには、次男や第2子が多いという話を聞くことがあるが、これって本当なのだろうか。高濱正伸氏が書いた『子どもを伸ばす「生まれ順」子育て法』(朝日新書)には、日本を代表するサッカー選手に、その事例が多いことに触れている。
試しに、今回アジアカップの初戦に先発出場した選手11人を調べてみると、なんとすべての選手が兄弟の中で2番目以降に生まれていた。長男も3人いるが、みな姉がおり、第一子の人間は皆無。
著者は、特に次男以下が多い理由について、こう解説する。
「上の子は、下の子にとって偉大な存在です。『自分も早くああなりたい』という憧れとリスペクトを原動力に、下の子は育っていきます。一足飛びに大人のようにはなれないけれど、とりあえずの具体的な目標として、お兄(姉)ちゃんのようにはなれるかもしれない。そう思うにはぴったりの先輩なのです」
そして、成長し「追い抜きたい」という気持ちが芽生え、実際に上の子を追い抜いてしまうケースがとても多いのだという。
また、下の子の特徴として、「打たれ強い上にあっけらかんとしたところがあるので、立ち直りは早い」といった面や、「興味のないところには努力しきれない」「自由に生きすぎて、たまに突拍子もないところへ行く人も」いると書かれている。
普段、一般社会でも感じることがある、きょうだいの生まれ順がもたらす性格や行動のパターン。その特徴を解説し、読者の子育てに役立てることが本書の趣旨だが、職場での人間関係や、友人関係、またはパートナーとの関係にも応用できそうだ。
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