全国の警察が昨年1~11月に受理した110番通報は852万4175件で、前年同期より7万件余り減ったことが9日、警察庁のまとめで分かった。24.3%に当たる約207万件が「公衆トイレに入ったけど紙がない」「スマートフォンのパスワードを忘れた」など、110番になじまない内容だった。
要望や照会、虚報・誤報など、緊急対応が不要な通報は0.2%増の206万9889件あった。同期間の統計が残る2004年以降、11年連続で200万件を超えた。駐車トラブルや騒音をめぐる苦情の類が多い。
中には、「自動販売機の釣り銭が出ない」「耳に虫が入った」「トイレが詰まった」など警察が通常でも扱わない事案のほか、「子どもを病院に連れて行きたいが、渋滞する時間なのでパトカーで先導して」という無理な要望もあった。
通報受理から警察官が現場に到着するまでにかかった時間は全国平均で7分0秒。前年同期より4秒遅くなった。
警察庁は「緊急でない相談などは専用電話『#9110』を利用してほしい」と呼び掛けている。
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