忘年会にクリスマス、新年会……。年の瀬がせまり、これからの季節はお酒を飲む機会が増えてきます。
ついつい飲みすぎてしまい、翌日“二日酔い”で辛い経験をしたという人も多いのではないでしょうか。
しかし実はお酒の怖さは“二日酔い”だけではないのです。
今回は、医師・松生恒夫氏の著書『腸が嫌がる食べ物、喜ぶ食べ物 40歳を過ぎたら知りたい、病気にならない食習慣』を参考に、意外と知らない“お酒の怖さ”について紹介します。
■アルコールはガンになるリスクを高める!?
厚生労働省の研究班の研究によると、1日平均1合以上の飲酒者は、お酒を飲まない人に比べて大腸がんの発生率が高いということが明らかになっています。また、最近のほとんどの疫学研究で、アルコールは大腸がんの促進因子となる結果が出ています。
更には、アルコールにより細胞が傷つけられ、口腔がんや舌がん、咽頭がん、食道がんの発生リスクも高まるのだそうです。
その原因となるのが、“アセトアルデヒド”。アルコールは肝臓で代謝されてアセトアルデヒドになり、最終的に水と炭酸ガスに分解されます。その過程でアセトアルデヒドが細胞を傷つけることによって、がんの発生率が高まってしまうのです。
■アルコール度が低ければ安心というのは大間違い!
ビールなどのアルコール度の比較的低いものでも、大量に飲むと直腸に炎症が起き、これが直腸がんを起こす可能性があります。
アルコール度数が低いから大丈夫!という考えは捨て、飲み過ぎには十分気をつけるようにしなければなりません。
とは言うものの、「飲み過ぎの境界ってどこ?」と思う方も多いと思います。個人差はありますが、一般的には、日本酒なら1合、ビールなら大ジョッキ1杯、ワインならグラス2杯、ウイスキーならダブル1杯。この辺りが1日当たりの適量とされています。
また、焼酎のお湯割りなど、温かい飲み物に変えるのも健康に良いそうですよ。
ただでさえ仕事が忙しい年末。
連日の宴会に疲れ果ててしまうかもしれませんが、今年はお酒と上手に付き合いながら2014年を締めくくり、最高のコンディションで2015年を迎えましょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141116-00005632-nkcareism-life