[ カテゴリー:医療 ]

子どもの中耳炎

子どもは抵抗力が弱く中耳炎を起こしやすい。増えているのが繰り返し起こすタイプ。“水”がたまるタイプは難聴の原因にも。子どものサインを見逃さず、適切な治療を行う。

1.子どもの中耳炎のタイプ
鼓膜の奥の部分(中耳)に急性の炎症が起きる「急性中耳炎」は、乳幼児期に多く、3歳までに約80%がかかるといわれています。子どもは免疫が未発達で抵抗力が弱く、口や鼻に侵入した細菌やウイルスなどが耳管を通って中耳へ入ってしまいがちで、かぜのあとは特に注意が必要です。耳の痛み、耳だれ、発熱などの症状が起こりますが、痛みを言葉で訴えられない乳児は、ぐずる、夜泣きをする、しきりに耳をいじる、などで表現することがあります。
急性中耳炎が6か月以内に3回以上、1年以内に4回以上発症した場合、「反復性中耳炎」と診断されます。乳幼児は一度急性中耳炎にかかると、治療しても次々と新しい細菌やウイルスに感染しやすくなります。また、治ったと勘違いして薬の服用を途中でやめてしまうことも要因の1つなので、注意が必要です。
中耳に滲出[しんしゅつ]液と呼ばれる水がたまる「滲出(しんしゅつ)性中耳炎」は、3~6歳の幼児に多く起こります。急性中耳炎や副鼻腔[びくう]炎、上咽頭炎、アレルギーなどが原因で、子どもの難聴の原因として最もよく見られるものです。「呼びかけに対して反応が鈍い」「返事をしない」「活発さがなくなる」「テレビに近づいて見る」「聞き違いが多い」などのサインに気づいてあげることが大切です。 

2.中耳炎の治療
急性中耳炎では、問診や症状などから感染した細菌の種類を推測し、それに合った抗菌薬を選択します。反復性中耳炎の場合も、その都度抗菌薬による治療を行います。滲出性中耳炎では、マクロライド系の抗菌薬や、消炎剤のカルボシステインなどが用いられます。薬はいずれも完治するまでのみ続けることが大事です。抗菌薬は、完全に効果が出るまで使用を継続しないと完治しません。症状がなくなっても、医師の指示通りの量を、指示通りの期間、きちんとのみ続けることが大切です。 

☆ 中耳炎の起こる仕組み、薬の種類、手術の詳細は、
きょうの健康テキスト 10月号に詳しく掲載されています。

NHK「きょうの健康」2014年10月22日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20141022-h-001.html

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