[ カテゴリー:医療 ]

うつ病が治らないあなたに「薬の使い方は正しいか」

うつ病には抗うつ薬が処方される。効き始めるまでに2、3週間かかり、最初の薬が必ず効くともかぎらないので、すぐ効かないからといって勝手に中断しては何にもならない。

1.うつ病の薬
うつ病の治療では、症状に応じて薬物療法が行われることがあります。軽症では、抗うつ薬を使う場合と使わない場合がありますが、中等症・重症では、ほとんどの場合、抗うつ薬が使われます。また症状によっては、抗不安薬や睡眠薬を一時的に使ったり、時に気分安定薬、抗精神病薬、甲状腺ホルモン製剤を抗うつ薬と併用することもあります。
抗うつ薬は、うつ病のときに正常に働かなくなる気分・意欲に関わる脳内の神経伝達物質の働きを調整する働きがあると考えられています。古くからある三環系、四環系と、比較的新しいSSRI、SNRI、NaSSAの5種類に分けられます。効果は大きいのですが、使い方にさまざまな注意が必要な薬です。特に、「最初の薬が効くとは限らない」「効き始めるまでに日数がかかる」「副作用が出やすい」「症状がなくなっても続ける」という特徴を理解して、適切に服薬を続ける必要があります。

2.抗うつ薬の使い方
抗うつ薬で治療する場合、比較的副作用の少ない新しい抗うつ薬1種類がまず処方されます。効き始めるまでには2~3週間かかり、場合によっては効果が出るよりも前に副作用が現れる場合もあります。しかし、自己判断で服用を中止してしまうと、効果があったのかどうかも分からず、症状もよくなりません。主治医に相談し、可能であれば、副作用に対処しながら、服薬を続けましょう。2~3週間たっても効果がなかった場合には薬の種類を替えます。効果があった場合でも、症状がなくなる(寛解)までには2~3か月は必要です。症状が消えたあとも、再燃(症状のぶり返し)を防ぐため半年から1年は服用を継続し、それによって回復に至ります。
抗うつ薬は原則、単剤から始め、場合によっては2剤を併用することもあります。ただ、3剤以上の併用で効果が高まることは証明されていません。処方されている抗うつ薬が多すぎると感じるなど、薬に対して疑問があるときは、勝手に服用をやめてしまわず、主治医にそれを伝えて相談するとよいでしょう。 

☆ 抗うつ薬の副作用と対処法については、
きょうの健康テキスト 10月号に詳しく掲載されています。

NHK「きょうの健康」2014年9月30日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140930-h-001.html

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