任期満了に伴う新潟市長選(11月9日投開票)の10月26日告示まで、あすで1カ月となる。これまでに立候補を表明したのは4選を目指す現職の篠田昭氏 (66)と、いずれも新人の前市議、吉田孝志氏(52)、弁護士の斎藤裕(ゆたか)氏(40)の3人。開会中の新潟市議会9月定例会では24日、篠田市長 の4選出馬について厳しい質問が相次いだ。斎藤氏は同日、マニフェストを発表、吉田氏も来週、決起集会を開催するなど、ようやく前哨戦が本格化してきた。
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同市議会の一般質問では、山田洋子市議(市民クラブ)が「平成22年だけでなく、18年の市長選でもマニフェストに『4選以上は不出馬』と明記してい た」と指摘。篠田氏は「マニフェストの表現と今回の行動についてはただし書きはあるが、市民や有権者におわびし、今度の選挙で総合的に判断してほしい」 と、これまでの主張を繰り返した。
栗原学市議(無所属)は東日本大震災でリセットされたとして出馬としているが、自らやりたいことがあるとの決意がなければ市民は納得しないと質問。篠田 氏は「4年間でこれをやらなければという思いがあった」と答えるなど、マニフェストを撤回して出馬を決めた理由説明に追われた。
斎藤氏は同日、県庁でBRT(バス高速輸送システム)中止のほか、福祉や産業政策の充実などを盛り込んだマニフェストを発表。夜は支援団体「市民がつく る新潟の会」の結成・決起集会が県民会館(同市中央区)で開かれ、約400人が出席した。斎藤氏は「市民の暮らしに役立つ予算に組み替える」と述べ、支持 を訴えた。
吉田氏は10月2日、新潟テルサ(同)で総決起大会を行う。自民党の新潟市内14地域支部は自主投票としたが、旧市内を中心とする新潟支部は吉田氏の「支持」を決めている。
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