“ADHD(注意欠如・多動性障害)”をご存じですか? 行動障害の一種で、“注意力散漫”、“人の話を聞かない”、“じっとしていられない”、“衝動的に行動する”など、さまざまな症状として表れます。
筆者の居住する米国では、年齢・性別に関わらず、この障害を患っている人が大変多いのですが、「そういう性格だから」「子どもだから仕方ない」で片付けられることも。でも、子どもの頃に正確な診断と治療を受けず成長した場合、大人になってもADHDの症状が続き、日常や社会生活で困難が生ずることもあります。
そこで今回は、英語圏むけの医療系サイト『WebMD』の記事を参考に、ADHDの疑いのある症状を6つご紹介します。「もしかしたら、私もそうかしら?」と心当たりがあるようでしたら、今回の記事を参考に、自分の行動パターンを見直してみましょう!
■1:約束の時間を守れない
電車の遅れや車の渋滞で遅れるのは、たまには仕方のないこと。でも「会社の出勤時間や、待ち合わせの時間に日常的に遅れる」場合は要注意!
どうしても時間を守れないことは、ADHDの症状である場合もあります。
■2:危険な運転をする
運転中にも集中できず、携帯でネットを見たり、メッセージを送ったりしている、という人は赤信号。自分や周りを危険にさらすことは明らかです。
ADHDを持つ場合、このような危険な運転をしている場合が多いそうで、事故を起こす人や、結果として免許を失う人が多いそうです。
■3:すぐに気が散る
大人でADHDを持つ人は、1つの仕事に集中できず、仕事を始めたり終わらせたり、ほかのことにすぐ注意を奪われたりする場合が多いそうです。
このような場合、仕事や家庭生活にも問題が出てきます。
■4:感情がコントロールできない
ADHDの主な症状の1つに、“感情のコントロールができない”ことがあるそうです。
突然怒鳴ったり、物を壊す、暴力を振るう、または言葉で他人を傷つける、などの症状が出ている場合は特に危険。早めに受診しましょう。
■5:好きなことだけをしたがる
「仕事では集中できなくても、ゲームなら何時間でもできる」という場合はありませんか? 自分が興味があることのみ集中できるというのも、ADHDの症状だそうです。
これは、大なり小なりすべての人に当てはまる傾向がありますが、症状が極端な場合は心配ですね。
■6:マルチタスクの度が過ぎる
電話しながらメールを打つ、料理しながら掃除する、などということは、たまには誰でもやることかもしれません。
でも、そのような“マルチタスク”がクセになっていて、仕事や家事などが1つも満足に終わらせられない場合は、社会でも家庭でも問題になってしまいます。
以上、大人になって表れる“ADHDの症状”をご紹介しましたが、いかがでしたか?
現代人は仕事に家庭生活に忙しすぎる場合もあるもの。もしかしたら、誰でも上記のうち1つや2つは、身に覚えのあることかもしれませんね。
「自分の行動に問題がある」と感じ、集中力のなさが“社会適応力の欠如”として表れる場合は、まず医師に的確な診断を受け、治療を受けることが症状緩和への近道です。
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