埼玉県のJR川越駅で盲学校の女子生徒が足を蹴られてけがをしたことを受け、視覚障害者の団体が目の不自由 な人を対象にアンケート調査を行った結果、およそ4割の人が歩行者や自転車などと接触したあとに、たたかれたり、どなられたりといったトラブルを経験して いることが分かりました。
アンケート調査は埼玉県の視覚障害者の団体が全国の目の不自由な人およそ300人を対象に行ったもので、4割に当たる112人から回答がありました。
そ れによりますと、およそ4割の人が外出中に歩行者や自転車と接触するなどしたあと、相手からたたかれたり、どなられたりするなどのトラブルを経験したこと があると回答しました。具体的には、前から歩いてきた人に白いつえが当たりすれ違いざまに腹部をたたかれたケースや、「どこを見て歩いているんだ」とか 「つえをそんなに振っていたら危ない」などと一方的にどなられるケースもあったということです。
また、点字ブロックの上に止められた車や自転車に ぶつかって転倒するなどしたという回答も1割近くあり、調査をした埼玉県視覚障害者福祉協会の岸邦久会長は「トラブルになっている人が多く驚きました。障 害のある人もない人も安心して外出できる社会になってほしい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140920/k10014755201000.html