冠水した道路で水没した車=11日午後6時20分ごろ、仙台市青葉区水の森3丁目
仙台市内で11日夕に降った激しい雨の影響で、青葉区水の森3丁目の県道交差点西側では道路が冠水し、最終的に乗用車10台が水没する事態になった。交差点付近で短時間の雨量が多かったことに加え、現場が谷のような地形になっていることも影響したとみられる。
交差点はJR仙山線北山駅の北約1.2キロ。周囲にガソリンスタンドやスーパーマーケットが立ち並ぶ。
市消防局によると、交差点から北西に約1.3キロ離れた青葉消防署荒巻出張所では、11日午後5時半までの1時間で78ミリの非常に激しい雨を観測した。青葉区道路課の担当者は「交差点の短時間雨量は下水などに流れる排水能力を完全に超えた」と説明する。
市減災推進課によると、現場付近は周辺地域より低く、谷のような地形になっている。交差点の西側が最も低く、雨水がたまりやすい。局地的な豪雨の影響で道路が短時間のうちに冠水。水深は一時、80センチほどに達したとみられる。
乗用車を乗り捨てて避難した青葉区の公務員の男性(47)は「前方が見えづらい中で交差点を少し越えた水たまりに進入したら、車のエンジンが止まってしまった」と振り返る。
関係者は「水没した車は冠水した道路を通行できると思い、突っ込んでしまったのではないか」と推測。仙台北署は「道路状況を慎重に確認し、無理をしないで運転してほしい」と呼び掛ける。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201409/20140915_13017.html