いじめ問題を考える学術講演会が6日、高松市片原町の市生涯学習センター・まなびCANで開かれた。古賀正義・中央大教授(教育社会学)が、大人がいじめに気付いて早急に対応する重要性を強調した。
同大学の主催で、約100人が聴講した。古賀教授は「自分より 弱い者に攻撃を加え、相手が深刻な苦痛を感じるもの」とされていたいじめの定義が、昨年6月に成立したいじめ防止対策推進法では「心理的、物理的な影響を 与える行為」とされたことを紹介。「ネットでのいじめもあり、周囲にわかりにくくなっている」と指摘した。
大津市の中学生がいじめを受けて自殺した事件では「学校側がいじめと理解しなかったうえ、事実を隠したために問題になった」とし、「教員らが子どもの訴えに気付き、応答することが大切だ」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/news/20140906-OYTNT50122.html