夏休み中は家族で外出する時間も多かったと思いますが、いかがでしょうか? 普段よりも外出が増えれば、家族以外の人が飼うペットや野生生物などさまざまな動物と触れ合う機会も多くなります。
しかし大人と比べて免疫力の弱い子どもは、病原体に感染しやすいとご存じでしょうか? お子さんが体調を崩しているようなら、動物由来感染症の疑いもあります。
そこで今回は、厚生労働省の作成したハンドブック『動物由来感染症』を参考に、親として思い起こしたい、この夏の子どもと動物との接触ケースを5つまとめたいと思います。
■1:動物と過度に接触させすぎた
人間の世界でも知り合い程度の付き合いの人と、口移しをしたり、ベッドで一緒に寝たり、スプーンやはしを一緒に使い回したりはしないと思います。この夏、里帰りした実家や、遊びに行った友人宅で、飼われているペットとお子さんを過度に接触させた覚えはありませんか?
■2:砂場や公園で遊ばせた
砂場や公園で遊ばせる際には、親が犬や猫のふん尿をチェックする必要があります。特に乾燥したふんは空気中に舞いやすく、子どもが病原体を吸引しやすいといいます。処理が難しい場合は遊ばせる場所を変えるなど、今後の生活でも注意してください。
■3:野生動物に触れさせた
海や山、牧場など、夏休み中は旅行先で野生動物に遭遇する機会も多くなります。でも、かわいいからといって不用意に子どもに触らせた覚えはありませんか? 野生生物はどのような病原体を持っているかわかりません。
■4:動物園などで動物と触れ合った
お盆の休みに動物園にでかけて、触れ合いコーナーで動物に触れる機会があったかもしれません。子どもにとっては貴重な経験になったはずですが、触れ合い体 験が終わったら、必ず手洗い・うがいを徹底させましたか? 知らずに動物の唾液(だえき)や粘膜に触れてしまった恐れもあります。
■5:汚れた鳥かごのある部屋で遊ばせた
お盆中に遊びにでかけた友人・知人の家で、鳥が飼われていませんでしたか? 夏場は冷暖房を効かせるために部屋を閉め切る場合がほとんどです。大人は問題がなくても、子どもは汚れた鳥かごのある部屋に長くいると、良くない菌に感染してしまう恐れがあるといいます。
以上、子どもと動物を触れ合わせた場合の感染症の可能性についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか?
免疫力の弱い子どもはさまざまな動物由来の病原体に感染する恐れがあります。動物との触れ合いを体験した後で子どもの体調不良が続くようなら、医療機関に連れていってあげた方がいいかもしれません。
http://news.ameba.jp/20140830-377/