原発事故による避難生活を苦に自殺した女性の遺族が東京電力に損害賠償を求めた裁判で、福島地方裁判所は自殺と原発事故の因果関係を認め、東電に約4900万円の支払いを命じました。
妻・はま子さんを自殺で失った渡辺幹夫さん(64):「自分たち家族に寄り添った意義のある判決を頂いたと思います。本当にありがとうございました」
川俣町山木屋地区の渡辺さんは、2011年に避難区域の自宅で、妻のはま子さん(当時58)が焼身自殺したのは原発事故が原因として、東京電力に約 9100万円の損害賠償を求めていました。福島地裁の潮見直之裁判長は、「生活の基盤を失うなど、強いストレスを生む出来事に遭遇することを余儀なくされ ることは健康な人にとっても過酷であることは容易に推認できる」と指摘。はま子さんの自殺と原発事故との因果関係を認め、東電に約4900万円の支払いを 命じました。
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