2014年7月に日本列島を横断した台風8号は、沖縄や長野、新潟などで大きな被害を引き起こした。これを踏まえて通信キャリア各社は、厚生労働省が発表 する災害救助法の適用地域で支援措置を行うと発表。被災者への援助をしているという。では、災害に遭った場合に、キャリアはどのような対応をしてくれるの だろうか?
例えば、ドコモでは天災でスマホが故障した場合、具体的な支援内容は状況によって異なるが、修理代金の一部を減額するなどの補償が行われるということで、同様の対応をauやソフトバンクでも行っているとのこと。
ただし、補償を受けるには、各キャリアとも請求書の発送先や契約時に登録した住所が、災害救助法の適用地域内にある必要がある。つまり、旅行先で被災した 場合は対象から除外されるということ。このような措置が行われる場合には各社のホームページで告知がされるので、被災した場合には確認しておくとよいだろ う。
今回のような大規模な天災では支援措置が施されるが、そこまで大きな災害でなくても、たとえばゲリラ豪雨や地震に遭った拍子に、スマホが水没や破損事故な どで壊れる可能性はないとは言い切れない。そんな万一の心配を補償するため、各キャリアでは独自の補償サービスを提供している。
ドコモの補償サービスは利用している端末に合わせて、全部で3種類を用意。2013年冬モデル以降の機種は月額380円の「ケータイ補償サービス」が利用 でき、水濡れなどで故障したスマホを1年に2回まで交換できる。料金は1回目が5000円、2回目が8000円。また、自分のスマホを使い続けたい場合に も、3年間までは無償で修理し、補償対象外の修理でも上限5000円で受け付けている。
一方で、2013年夏モデル以前の機種は月額280~380円の「ケータイ補償 お届けサービス」の適応となり、こちらは故障したスマホについて年2回の交換のみに対応。iPhone向けには「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」を用意し、水濡れや全損などの際に年2回まで端末の交換に対応する。月額料金は5sが600円、5cが500円となり、交換時には7500円の 利用料が必要となる。
auでも「安心ケータイサポートプラスLTE」という月額380円の会員サービスを提供。水濡れなどで故障したスマホを1回目は5000円で、2回目は 8000円で交換してくれる(※)。なお、故意の破損や改造などの補償対象外の場合には、修理費用は上限5000円までの対応となる。
※auを3年以上利用しているユーザーの場合は、この金額から2000円が割引かれる。
ソフトバンクの「あんしん保証パック」では、月額500円で壊れたスマホの修理費用が無料に。ただし、水濡れや全損は保証外となり、修理費用は一律 5000円となる。その一方で、ほかのキャリアにはない補償内容が充実しているのが特徴。盗難や紛失の場合には新端末を特別価格で購入できるほか、外装の 破損では修理代を90%割り引き、1年に1個電池パックを無料でもらえる。
被災時にキャリアからどんなサポートが受けられるのか? もしものときに慌てずに済むように、あらかじめ補償内容はきちんと把握しておきたい。
(丸田鉄平/HEW)
http://smartphone.r25.jp/news/114732