「忙しすぎて何もできない」とか、「時間がなくて無理」といった言葉をよく使っていませんか? そういう言葉ばかり口にしていると、ほぼ確実に、実際に忙しいかどうかにかかわらず、その言葉通りの結果になってしまいます。
「仕事がどんどん溜まっている」と思ったら最後、それに合わせるかのように、ストレスレベルは急上昇していくのです。
組織論を専門に研究しているRobert Krietner氏は、著書『Organizational Behavior』(組織における行動)の中で、この現象を「ピグマリオン効果」と呼んでいます。「自己充足的予言」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
「仕事がどんどん増えて、やるべきことが多すぎる」と思い込んだ瞬間から、実際の仕事量や、やりくりの難しさには関係なく、本当に忙しいと感じる状態が続きます。そして、やがてはストレスに押し潰され、「燃え尽き症候群」に陥りかねません。「忙しくて大変だ」という思いを繰り返すことで、その感覚は意識の中に固定化されてしまいます。ストレスがもたらす影響については、皆さんもすでにご存知ですよね。
それよりも、目の前の仕事に集中し、山積みの仕事に圧倒されないよう努めることが大切です。仕事はひとつずつ片付け、その時に取り組んでいる具体的なタスクに力を注ぎ、その後に控えている大量の仕事は頭の外に追い出してください。同時に、「忙しさを自慢する現代的傾向(英文記事)」にもつかまらないようにしましょう。
仕事の内容や、やるべきタスク量は変えられないにせよ、仕事に対する見方なら変えられます。そして、見方を変えるだけで、正気を失うことなく仕事を最後までやり遂げられる場合もあるのです。
3 Phrases that Stress You Out the Second You Say Them|The Muse
Alan Henry(原文/訳:丸山佳伸、遠藤康子/ガリレオ)
Photo by Stuart Jenner (Shutterstock).
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/bizskills/healthcare/lifehacker_40018.html