今回の大雨で、各地の自治体は避難指示や避難勧告などを発表するとともに避難場所を開設しています。
ただ、これまでの雨ですでに浸水が広がっている地域などでは、夜間に外に出るのがかえって危険な場合もあり、どのように安全を確保するか、慎重に判断する必要があります。
市町村が発表する避難の情報には次の3つがあります。
まず、「避難準備情報」は災害が発生するおそれがあるときに避難の準備を促す情報です。
市町村は、避難に時間がかかるお年寄りや障害がある人などはこの情報が出た段階で早めに避難を始めるよう呼びかけます。
次 に、「避難勧告」は災害の危険性が高くなったとき、市町村が避難を呼びかける情報で、勧告の対象となった地域では速やかに安全な場所に避難する必要があり ます。「避難指示」は災害の危険性がさらに高まったときに市町村が迅速に避難するよう要請する情報です。避難指示が出た地域では、安全な場所に直ちに避難 することが重要です。
こうした情報が出ていない場合も、大雨の際に危険が予想される地域では、状況が悪化する前に、早めに安全な建物に避難しておくことが必要です。
ただし、すでに浸水が広がっていたり、川が氾濫したりしているときに、無理に外に出るとかえって危険な場合があります。
特に、夜間は周りの状況を確認しにくいため、浸水した中を歩くのは大変危険です。
冠水した道路では、水の下でマンホールのふたが外れていたり、側溝や用水路が隠れていたりするおそれがあります。
避難場所まで安全に避難することが難しくなったときは、建物の上の階に上がって安全を確保する方法もあります。
土砂災害の危険性がある斜面の近くでは、建物の上の階にある、斜面から離れた側の部屋がより安全です。
近所の人と一緒に周囲の状況をよく確認して、どのように行動するのが最も安全か、慎重に判断してください。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140802/k10013503721000.html