体の「かゆみ」は「じんましん」ばかりと思ったら大間違い。実は内臓の病気というケースも。早く対処しないと命の危険に直面することもある。知られざる危険なかゆみの選択を紹介。
●危険なかゆみとは
“かゆみ”という症状は、様々な原因によってあらわれます。湿疹、じんましん、虫さされなどによってヒスタミンなどが分泌され、ヒスタミンがかゆみの神経を刺激し起こります。
しかし、内臓や全身疾患が原因で起きるかゆみの場合は、命に関わることもある病気が原因にもなります。激しいかゆみが特徴です。
●危険なかゆみ 原発性胆汁性肝硬変
肝臓の小さな胆管が壊れてしまう病気で、原因はわかっていません。胆管が壊れ、胆汁などが全身に回ってしまい、つらいかゆみが生じます。この病気は肝臓自体の機能が低下していき、肝硬変、肝臓がんにもつながります。肝不全や肝臓がんとなった場合に完治できる治療方法は「肝移植」しかありません。
●危険なかゆみ 腎臓病
腎臓機能の低下により、全身の尿毒素が増えていき、かゆみが生じると考えられています。体のむくみなど共にかゆみが現れます。
●腎臓病のかゆみ解消のチョイス
透析を受けている患者の多くが、かゆみを訴えると言われています。かゆみの解消のために大切なのが「十分な透析」です。通常よりも長い時間の「長時間透析」や、自宅での「在宅血液透析」を行うと、多くの人でかゆみが徐々に軽減していきます。
NHK「チョイス」2014年6月17日(土)放送分
http://news.goo.ne.jp/article/choice/life/choice-20140517-c-001.html