全国的に減少傾向だったインフルエンザの患者報告数が再び増えている。国立感染症研究所がまとめた4月14日から20日までの週の定点医療機関当たりの患者報告数は、前週比11%増の4.65人を記録。これまで6週連続で減少していた報告数が増加に転じた。一部の地域では学級閉鎖などの休業報告も相次いでおり、患者が増えている自治体では警戒を強めている。【新井哉】
同研究所によると、14日から20日までの週の都道府県別の報告数は、山梨が11.43人で最多。以下は、岩手(11.09人)、山形(10.92人)、福島(10.43人)、沖縄(10.31人)、青森(10.25人)、長野(10.24人)、秋田(10.04人)などの順。この1週間に医療機関を受診した患者数の推計は約23万人で、前週の推計値(約21万人)よりも増加したという。
全国の保健所地域で注意報レベル(10.0人)を超えているのは、18道県の計40か所。報告数が前週を上回り、県全体の平均で注意報レベルを超えた山形県は22日、「インフルエンザ注意報」を再発令。栃木県でも15日から24日にかけて、公立学校から学級閉鎖などの休業報告が計17件あったという。
http://medicalcarenews.net/2014/04/25/11844