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値千金!驚きの菌パワー

知らぬ間にはびこるカビやばい菌。一方、ヨーグルトや納豆、みそに含まれる菌など、私たちの回りには“菌”がいっぱい。実は今、この“菌”の意外なパワーが続々と明らかになっています。例えば、食中毒の原因菌“ボツリヌス菌”の毒素が、脳卒中の後遺症「まひ」を改善させたり、“ジフテリア菌”が作る毒素を使った、卵巣がんの新薬の治験が進められています。さらに、今、世界中で注目されている菌が“腸内細菌”。さまざまな病気の予防や治療に生かそうと研究が進んでいます。
そんな驚きの“菌”パワーをお伝えしました。

■脳卒中のまひ改善“ボツリヌス菌”
自然界最強の毒を生むと言われる“ボツリヌス菌”。その毒素をおよそ1,000分の1にまで弱め、製剤化した薬が、脳卒中の後遺症のまひを改善させる治療に使われています。この薬を固まった筋肉に注射します。そしてリハビリを継続することで、筋肉が柔らかくなり、まひを改善させるのです。これまで、脳卒中のリハビリでは、その効果が期待できるのは、およそ6か月までと考えられてきましたが、この治療法で発症から年数がたっていても、効果の出ている患者さんがいます。ただし、注射をするだけでよいのではなく、リハビリを継続することが大切です。この“ボツリヌス療法”は、4年前から保険適用され、神経内科やリハビリテーション科などで行われています。

資料提供:大阪府立大学 小崎俊司教授

■卵巣がんの治療に“ジフテリア菌”!?
毎年8,000人以上が発症する卵巣がん。初期症状がなく、気がついたときにはがんが進行しているケースがおよそ6割と言われています。こうした進行性の卵巣がんを治療するため、
“ジフテリア菌”の毒素を使った新薬の治験が進められています。治験薬には、ジフテリア菌の毒素をおよそ100万分の1にまで弱めた状態で含まれています。卵巣がんの患者では、がん細胞を増殖させるたんぱく質が多くなっています。治験薬はこのたんぱく質を減らす働きがあり、さらに弱められたジフテリア菌の毒素が、がん細胞そのものを殺す働きもあります。現在、治験は効果を確かめるための、第II相臨床試験に入っています。

【ジフテリア菌】
卵巣がんの新薬に
毒素が前進に回ると心筋障害などを起こす
資料提供:一般財団法人阪大微生物病研究会

■“腸内細菌”で病気の治療が変わる!?
私たちの腸内には、およそ1,000種類、数千兆個の細菌がひしめいています。
その多種多様な腸内細菌の全体像のことを“腸内フローラ”と言います。今、“次世代シーケンサー”という最新機械の登場で、この腸内細菌全体を正確に調べることができるようになりました。使うのは、腸内細菌のDNA。遺伝子を解析するのです。調べてみると、健康な人に比べ、病気の人では、フィーカリバクテリウム属という菌が少ないことが分かり、研究が進められています。ほかにも糖尿病やぜんそくなど、さまざまな病気と腸内細菌の関係が研究され、将来、腸内細菌を活用した新たな治療法が開発される可能性も出てきています。

番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。

NHK「あさイチ」2014年3月17日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20140317-a-001.html

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