●番組で紹介した健康診断結果の構造図について(※構成図は、NHK番組ホームページでご確認ください。)
番組で紹介した構造図は、兵庫県尼崎市役所の健康支援推進担当で使われている「尼崎市健診結果構造図」から抜粋したものです。血管の傷み具合から体の状態が4段階に分かれていて、それぞれの項目に健康診断の数値を当てはめます。
数値が正常範囲を超えていた場合、矢印をたどって、より健康状態が悪化してしまうことを示しています。血管は自覚症状も無く傷むことがあるので、自分の血管がどのくらい危険なのか、健康診断の数値からしっかりと自覚することが大切です。
●要注意のLDLコレステロールについて
LDLコレステロールは一般的には悪玉コレステロールといわれています。健康診断の項目で、「LDL」の数値には注意が必要です。特にメタボリックシンドロームと判定されていなくても、この数値が単独で高めの場合には注意する必要があります。
LDLの数値が出ていないという方は、総コレステロールの数値から計算する方法がありますので、かかりつけ医など相談してください。
■LDLコレステロールの改善は?
LDLの改善には、食生活の見直しが有効です。20歳以上で1日に必要となるコレステロール量は300mg。健康診断でLDLが高めの方は、1日のコレステロール量は200mg。まずは、自分が1日にどのくらいコレステロールをとっているのか調べてみることが大事です。
●糖負荷検査について
番組で表現していた「隠れ糖尿病」とは、糖負荷検査において「糖尿病境界型」と判定された状態を指しています。番組で紹介した方については、メタボリックシンドローム判定、血圧が高めなど、過去の健康診断の結果もあわせて保健指導において指摘されていました。糖負荷検査については、かかりつけ医、糖尿病ドックや人間ドックなどで相談してください。
●ハイリスク健診について
「ハイリスク健診」とは、尼崎市役所の保健指導で独自に行っている検診です。健康診断で血管が傷み始める段階の数値に異常がみられる場合には、健康診断にあわせて詳しく調べる検査がそれ以上の悪化を予防するのに有効です。
番組で紹介した方の場合、首の血管の状態をみる「けい部エコー検査」を受け動脈硬化の進行が判明しました。けい部エコー検査に興味のある方は、かかりつけ医に相談するか、人間ドックなどで受けることができます。
NHK「チョイス」2014年1月11日(土)放送分