婚活サイトで出会った男にマンションを売りつけられる女性が増えている。国民生活センターによると、この種のトラブル相談は2009年度から増え始め、男女合わせてこれまで85件。そのうち女性が57人と、男性の2倍に達している。女性の相談者は関東や関西、中部などの都市圏に多く、年齢は30~40代に集中している。
「婚活サイトで知り合った男性と恋愛関係になり、マンションを買うよう勧められてつい購入契約をしてしまうパターンです。男性は投資コンサルタントやファイナンシャル・プランナーを名乗り、“マンションは財産になる”“年金代わりに家賃収入が入る”などと勧めてきます。“結婚したい”という女性の気持ちを悪用。複数のマンションを計1億5000万円で契約させられた女性もいます」(同センター相談情報部)
30代の女性は男からマンション投資を勧められ、勧誘かと聞いたら、男が急に怒り出して口論に。ケンカが終わると本音を言い合ったように感じて男を信じられるようになり、書類にサインしたという。
別の30代女性は男と旅行の約束をし、「昔からの知り合いみたい」と言われてすっかり信用。投資について質問するといつもはぐらかされたが、契約書に署名して男に白紙委任状まで渡した。ところが旅行は直前にキャンセルを言い渡され、相手に預けた書類が届くころには男と疎遠になっていた。
このほか、契約した途端に男が音信不通になったり、買った物件の価値を調べたら市場価値の半分しかなかったケースもある。
「女をダマすホストの手口によく似ています。これらの婚活詐欺師たちは中堅マンション業者とグルになり、物件価格の3~5%程度を謝礼として受け取る。結婚に焦っている女性がカモで、女性のほとんどがセックスで骨抜きにされています」(フリーライターの神村雪雄氏)
職場のハイミスに注意しておきたい。
http://gendai.net/articles/view/life/147506