最近、何となく体の調子が思わしくない…と感じている方。もしかすると、あなたには鉄分が不足しているのかもしれません。今回は、鉄分が不足すると体にどのような症状が現れるのかについて、詳しくご紹介します。
鉄分が不足するとどんな症状が起こる?
実は、日本人女性は鉄欠乏性貧血になる方の割合が年々増えていっているのをご存知でしょうか?隠れ貧血ともいわれる貧血予備軍の方も含めると、もっとその数は多いといえます。
それでは、鉄欠乏性貧血の場合、どのような症状が現れるのでしょうか?
・倦怠感や疲れやすさ
血液成分である赤血球の中に存在しているヘモグロビンという物質は、体のすみからすみまで酸素を運ぶ役割を果たしており、ヘモグロビンが生成されるためには鉄分が必要になります。しかし、体の中の鉄分が、何らかの原因で不足すると、ヘモグロビンの合成が十分にできなくなり、赤血球中のヘモグロビンも減少します。そのことによって、体内の酸素が減り、だるさや疲れやすさが生じやすくなるといわれています。
・頭痛、めまい、立ちくらみ
ヘモグロビンは、脳の中にも酸素を送る役割を果たしており、脳への酸素供給量が減ることによって酸欠状態になり、頭痛やめまい、立ちくらみが起こりやすくなるといわれています。また、人によっては頭痛ではなく、頭が重く感じる方もいるようです。
・動悸、息切れ
駆け足で走ったり、階段を上ると、体内に不足している酸素を補おうとする作用が働くため、心拍数が増え、同動悸や息切れを感じやすくなることがあります。場合によっては、胸の痛みを感じる方もいるようです。
・肩こり
ヘモグロビンは、筋肉にも酸素を供給しており、酸素が少なくなることによって、肩こりや筋肉のだるさを感じやすくなるといわれています。
また、症状が重篤になると、舌炎や口角炎、食べ物が飲み込みにくくなる嚥下障害などが起こることもあるといわれています。
症状が続く方は、検査を受けましょう
貧血による症状は、ある日突然現れるものではなく、日頃からじわじわと進行するため、気がつくのが遅くなりがちです。
特に、貧血の期間が長い方の場合、体がその症状に慣れている状態であることが多いため、全く自覚症状を感じない方もいらっしゃいます。もしも、上記のような症状が続く場合は、一度、病院などで早めに検査を受けることをオススメします。