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水回り掃除:プロのコツは? 便座外し、「湿布」洗剤…

今年も残りわずか。新年を気持ちよく迎えるための年越し術を紹介します。

普段の掃除で見て見ぬふりをしてきた、トイレや浴室の気になる汚れ。新しい年を迎える前に、意を決して落としてみませんか。水回り掃除のプロにコツを聞きました。

「トイレの汚れの原因は、大部分が尿です」。こう話すのは、ライオン(東京都)のお掃除マイスター、杉本美穂さん。例えば成人男性1人が洋式便器で立って用を足した場合、壁や床、便器の周りなどに1日約2300滴の尿がはねているという。「壁や床も、拭き取りができる中性のトイレ用クリーナーで拭きましょう」

手鏡などで見てみると、汚れにギョッとするのが便器の縁の裏。「黄ばんでいたり、黒っぽかったり。こびりついているのは尿石です」。尿石とは、水あかと尿に含まれるたんぱく質の汚れが結合したもの。中性洗剤で落とすのは難しく、トイレ用で酸性か塩素系の洗剤を用いるとよいという。「頑固な汚れには『湿布』がお勧め。他の掃除にも使えます」。洗剤を染み込ませたトイレットペーパーなどを汚れ部分に直接貼りつけて、5分ほど浸透させた後、ブラシでこする方法だ。

よりしっかり汚れを落としたい時は、便座を取り外してみよう。総合メーカー「TOTO」(北九州市)で「おそうじ読本」の制作に携わった柴崎麻理子さんによると、温水洗浄便座や暖房便座の場合、ボタンを押すと、簡単に取り外せる機種が多いという。「タンクと便座の間や、便器と便座のつなぎ目部分など、取り外さないと掃除しづらい部分も汚れています」。外し方は取扱説明書に書いてある。温風乾燥機能などがついている場合、どこかに脱臭フィルターがあるので、古い歯ブラシなどを使って掃除しておきたい。

◇水あかは削り取る

洗面所の水栓金具などに、こびりついて取れない水あか。水をかけたり中性洗剤でこすったりすると、一見とれたように見えるが、乾燥するとあかが浮き上がってくることも。杉本さんは「水道水に含まれているカルシウムなどの無機物と、酸素などが結び付いてできる白い固形物が水あか。しつこいものは削り取って落とすので、浴室でも使える研磨剤入りのクレンザーがお勧めです」と話す。

せっけんカスや皮脂汚れが付いた洗面ボウルは、浴室用の中性洗剤で洗う。一方、洗面所の鏡は、ヘアスプレーやメーク道具のはねなどの油汚れも付きやすい。「こうした汚れには、窓ガラス用洗剤を使うと効果的です」

◇カビ取り剤も活用

浴室の黒ずみやぬめりには、水あかにも効く浴室用クレンザーを使いたい。それでも落ちない場合は「カビを疑ってください」と杉本さん。カビには塩素系のカビ取り剤が効果的だ。「カビが生えやすいところは比較的柔らかく、傷つくと菌が入り込みやすくなるので、こすらないでください」。洗い流せないところはカビ取り剤が垂れないように紙に染み込ませて付け、2度ほど水拭きを。

柴崎さんは「お風呂の汚れは、下から見上げるなど視点を変えると、棚や金具の下など細かい汚れが見えてきます」と話す。また、大掃除の時こそ挑戦したいのが天井。棒が付いた掃除道具に布を付けて中性洗剤で拭いた後、水でぬらして拭き上げる。床はブラシでこする。「スポンジでは落ちにくい凹凸や細かい溝の汚れもきれいになります」

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/medical/20131223k0000e040139000c.html

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